「自分のことを後回しにしがちな人」は脇の下が硬い?自分をゆるめるヨガ【心と体はつながっている】

 「自分のことを後回しにしがちな人」は脇の下が硬い?自分をゆるめるヨガ【心と体はつながっている】
Adobe Stock
元田裕子
元田裕子
2021-11-30

「自分に優しくしてから他人に優しくする」という言葉を聞いて、違和感を覚えた方。「えっ!?他人に優しくしてから自分にでしょ」「自分は最後でしょ」そんなふうに少しでも思った方は要注意です。体のある部分がもう硬くなってしまっているかもしれません。まずは今の自分を感じていきましょう。

広告

日々の暮らしの中で、ついつい自分のことは後回しにしていませんか?

私が意見を言うなんておこがましい。

どんなに大変であってもついつい頑張ってしまう。

文句一つ言わずに、感情一つもださずに我慢しながら周りに気をつかってしまう。

すぐ自分が悪いと思い込み、謝ってしまう。

私は後でいいので、皆さんどうぞどうぞお先にどうぞと言いがちだ…。

そんなふうに身を置くことに慣れきってしまうと、いつしか「今の自分の身体の状態」「今の自分の感情」「今の自分の心の状態」に意識を向けることが難しくなってくることが考えられます。自分の内側に今、何が沸き起こり、どんなふうに揺れ動いているかが分からなくなってしまうと、負のスパイラルの中から抜け出せずに憂鬱な気持ちが続いたり、突然寝込んでしまうなど予期せぬことになりかねません。そうなる前に、まずは身体のある筋肉を伸ばすことから少しずつ始めてみませんか?

脇の筋肉・前鋸筋を伸ばす

周りに気を遣いすぎて自分のことをいつも後回しにしていると、精神的にも肉体的にもさまざまなプレッシャーをサラッとはねのけることが苦手になる傾向に。低姿勢になり、特に脇から胸にかけて縮こまり、腕を前へ押し出していく力が弱くなります。この力は、脇の下を肋骨に沿って走り、肩甲骨の裏側についている前鋸筋という筋肉が硬くなってしまうことで生じます。(前鋸筋の起始:第1~9の肋骨側面 停止:肩甲骨の内側)

今回は、前鋸筋を気持ち良く伸ばしていくポーズをご紹介します。伸ばす前と後での心身の変化を感じてみましょう。

前鋸筋

椅子に座って脇の下伸ばし

椅子 側屈

①足裏を地面にしっかりつけ、浅く腰掛ける

②息を吸いながら、片手を空へ伸ばす(脇の下を心地良く伸ばし、長い腕が空へ近づくイメージ)もう片方の手はももの上へのせる

③息を吐きながら、体を真横へ倒す(肋骨の間を広げる意識をもち、その空いたスペースに深呼吸)目線を斜め上へ向けることで体を倒しやすくなるが、首のつらくないところでOK。

*お尻はしっかり座面に根付かせるように。

*5呼吸キープ

*反対側も同様に行う

床に座って脇の下伸ばし

床 側屈

あぐらの姿勢から左脚を伸ばし、右足裏は左太ももの内側へ

②左手を右足の太ももの上(お尻や脚が上がってこないように軽くももを押す)

③息を吸って、右手を空高く持ち上げる(脇の下を心地良く伸ばし、長い腕が空へ近づくイメージ)

④息を吐きながら、体を左へ倒す(肋骨の間を広げる意識をもち、その空いたスペースに深呼吸を入れるように)。下の胸を少し空へ向ける意識を持つ。

*首のつらくないところでOK

*お尻はしっかり床に根付かせる

*5呼吸キープ

*反対側も同様に行う

脇の下を伸ばしながら肋骨の間を広げるように呼吸をすることで、普段凝り固まっていたものが内側から広がり、ゆるむ感覚を感じられたかもしれません。いつもより呼吸がしやすくなっていることに気付く方もいらっしゃるのではないでしょうか?

歩くときに少し腕を前後に大きく振るだけでも前鋸筋がゆるみ、少し気持ちが変化するかもしれません。体を動かすことでいかようにも内側が変わっていくことを面白おかしく味わい、是非体感してみてください。

広告

AUTHOR

元田裕子

元田裕子

ヨガインストラクター。図書館司書として働いていた頃にヨガと出会う。心身がすっきり解放される感覚に魅了され、指導者資格を取得。現在は、オンラインレッスンのほか、横浜市内のヨガスタジオ、カルチャーセンター、子育て支援施設、神社などでクラスを担当。子どもから大人まで幅広い世代へセルフケアの大切さを伝えている。全米ヨガアライアンス500時間修了/龍村ヨガ指導者養成講座修了/経絡YOGA認定講師。インドのアーユルヴェーダDr.よりアーユルヴェーダ・マルマセラピーを学んでおり、アーユルヴェーダアドバイザー、マルマセラピストとしても活動の幅を広げている。



RELATED関連記事

Galleryこの記事の画像/動画一覧

前鋸筋
椅子 側屈
床 側屈