「手の痛み」「関節の違和感」もしかして更年期のせい?エストロゲンと関節の痛み、意外な関係性とは
何人かの友人から「へバーデン結節って、治らないんでしょ」と言われましたが、確かにネットで検索すると、痛み止め、変形箇所にテーピングなどの完治するような治療法は見当たりません。ただエストロゲンの減少が原因と考えられるようになってから、エストロゲンに似たエクオールのサプリメントも助けになるかもと期待されているようです。手以外にも更年期症状があり、ホルモン補充療法を検討されている場合は、婦人科で手のことも含めて相談するのもいいかもしれません。
更年期以降の手の不調は、更年期症状としてあまりフォーカスがあたらず情報が少ないと感じます。エストロゲンと手の痛みの関係が少しずつ明らかになってきたようなので、予防の情報なども今後充実するといいなと思います。毎日使う手が痛いのは本当に不便だし、見た目の変化も含めてQOL(生活の質)を下げます。今回上げた以外にも様々な手の病気が存在します。早めに受診し、適切な治療やなるべく進行しない過ごし方を指導してもらうことで、手の健康を維持できるのではないでしょうか。すでに手の関節に変形やひどい痛みがある場合は、手外科※という専門医にみてもらう選択もあります。少しでも過ごしやすく手の健康を維持できるといいですね。
医師監修/佐藤瑠美先生
内科医として朝倉医師会病院に勤務。医学博士、内科認定医、総合内科専門医、感染症専門医、感染症指導医、呼吸器専門医、呼吸器指導医、アレルギー専門医、化学療法認定医、化学療法指導医、抗酸菌症認定医、抗酸菌症指導医、インフェクションコントロールドクター、肺がんCT検診認定医
AUTHOR
小林ひろみ
メノポーズカウンセラー。NPO法人更年期と加齢のヘルスケア会員。日本性科学会会員。性と健康を考える女性専門家の会 理事。デリケートゾーンブランドYourSide、潤滑ゼリーの輸入販売会社経営の傍ら、更年期に多い性交痛について情報発信を行う。幅広い性交時の痛みに関する情報サイト「Fuan Free (ふあんふりー)」を運営。
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