化粧品を通じて、地球の保全と世界の女性の地位向上を目指す「SNOWFOX SKINCARE」

SNOWFOX SKINCARE

化粧品を通じて、地球の保全と世界の女性の地位向上を目指す「SNOWFOX SKINCARE」

横山正美
横山正美
2021-09-10

美しくなることは、地球に優しいことーこれからの時代に必要なのはそんなポリシーだ。日々目まぐるしく変化する環境や世界情勢の中で、ビューティーに対するこれまでの価値観が大きく揺さぶられている現在。独自の美を創造することにいち早く乗り出した先駆者たちに聞く、ビューティービジネスと環境への取り組みとは。

一つのブランドの背景には多くのスタッフや従業員、投資家や開発者、農家等の存在があることから、「ブランドは人格を持っている」とはよく言われることだ。昨今世界的に環境保全やジェンダー等様々な問題がクローズアップされる中、ブランドが打ち出す“哲学”はそのまま“共感”として消費行動にも直結するだけに、市場展開において非常に重要なポイントとなる。そんな中、日本に上陸した「Snow Fox Skincare」は、「本当に健康的で美しい肌」をもたらす化粧品を通じて台湾系オーストラリア人女性フィービー・ソングが謳う環境保全やマイノリティへのサポート、そしてジェンダー平等の信念がアメリカを皮切りに世界中で共感を呼び、ついにここ日本に上陸を果たした。そこで「Snow Fox Skincare」の日本展開の鍵を握る株式会社Snow Fox JapanのCEOの茂住昌子氏に同ブランドの取り組みと日本における展開についてお話を伺った。

「普通の肌を手に入れたい」から始まった、アジア発のビューティブランド

ーー昨今はクリーンビューティーという地球にも肌にも安全で優しいことを謳った化粧 品ブランドが続々と台頭しています。その中で、スノーフォックススキンケアはアジア発のブランドとしてアメリカ「ALLURE」誌等で賞を受賞するなど、世界中で注目を集めるユニークなブランドだと認識しております。ブランドの歴史と、ブランドが設立当初から化粧品を通じて訴えたかったことについて、なるべく詳しく教えてください。

Snow Fox Skincareは2016年11月にオーストラリア生まれの台湾系オーストラリア人二世のフィービー・ソングの「普通の肌を手に入れたい」という切実な願いにより誕生したブランドです。その製品の全ては、伝統的な東洋ハーブの概念と、皮膚科学における新しい独自技術を取り入れ、2年以上の歳月をかけて開発されました。他ブランドと違う点は、私たちがスキンケアビジネスをはじめたくて製品を開発したブランド、いわゆる“製造メーカー”ではない点です。

フィービー・ソング
ファウンダーのフィービー・ソング。ブランドを立ち上げてからずっとこの美肌をキープしている。

「普通の肌でいられることの素晴らしさ」をベースに開発された「Snow Fox Skincare」の背景には、フィービーが20代前半で突然発症した重度の皮膚疾患があります。その症状はどんどん悪化し、痒みから肌がひっかき傷で出血し、ボロボロになっているほどでした。そのため、フィービーはあらゆるスキンケア製品を試してみましたが、どれも肌に合わず、肌あれは悪化の一途を辿りました。

そんなある日、彼女の元に昔出会った台湾の皮膚科医からのメッセージが届いたことが転機となります。医師はお酒や砂糖、そしてプロセスフードを控え、オーガニックの食事に変更するように指示すると同時に、彼女に特別なクリーム の開発を約束しました。そしてクリームが完成するまでの間、医師は彼女にシートマスクの使用を勧めましたが、当時市場には100%オーガニックコットンのものがありませんでした。そこで彼女自ら作ることを決意したことが、「Snow Fox Skincare」誕生のきっかけとなりました。「綺麗な肌を手に入れたい」というのは、誰もが切に願う「憧れ」です。重度の皮膚疾患により『ただ普通の肌を手に入れて堂々と外を歩きたい!』と祈り続けたフィービーの「切望」は「Snow Fox Skincare」の哲学の基礎である同時に、私たちの最大の特徴であると思っています。

そして、ブランド誕生から約5年後の今年5月「Snow Fox Japan」が満を持して日本に上陸しました。“ヴィーガン・エシカル・クリーン・クルエルティフリー・プロフェッショナル”という5つの哲学のもと、フィービーの「切望」から生まれた「Snow Fox Skincare」を、ブレずにしっかりと日本のみなさまにお届けしていくことが、私の一つの使命であると感じています。

ーー化粧品と環境という視点からブランド独自でどのような取り組みをしていますか? また、その取り組みを始めようと思ったきっかけは何でしょうか?

ブランドとしても簡易包装を行い、生分解性のパッケージを採用するなどの活動は行っていますが、自分たちがゴミの排出を減らすだけでは環境は守れません。それには、「環境を守る行動と私たちの選択肢をオープンにし大人や子供達にもその姿を見せ、共に成長していくこと」という意識を持つことが重要になります。

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ブランド独自の地球美化貢献の活動の一環として、アニマルレスキューも行なっている。

私は、ゴールは達成すること以上に、ゴールに向かうまでに選ぶ選択肢とその道のりに意味があると考えています。たった一つの選択ミスで、人生は180度良くも悪くも変わりますし、数百年後の地球の未来をも変えてしまう可能性があります。そこで、ブランドとして正しいと思う選択肢と知識を1人でも多くの大人や子供達に共有し、共に成長していくため「Snow Fox Japan」では、今後様々な清掃活動に参加し、「ビューティー x SDGs」を体験できる子供向けプログラム等を企画していく予定です。

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製品パッケージは全て環境に配慮した素材と製造工程を採用している。

同時に、ブランドの取り組みいかんにかかわらず、最終的に製品を“購入する”のは消費者のみなさまです。ですから、皆さまには選択することへの責任の重大さを理解し、その消費行動次第で世界をいくらでも変える事ができる、ということを知っておいていただきたいとも思っています。そして是非とも真実を追求する目を養い、自発的に企業やブランドの理念や原点を追求する意欲を持っていただけたらと思います。

ーー成分的に環境に配慮している点は何でしょうか?またなぜその成分を選んだのか、と言う理由もお聞かせください。

 私たちが最も環境の面で気にしているのは動物保護です。「Snow Fox Skincare」はクルエルティーフリーを掲げていますが、これは“Good Karma”を意識しているからです。

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ブランドのクルエルティフリーアイコンはうさぎ。

特にヨガを愛する皆さまはよくご存知だと思いますが、仏教では良くも悪くもカルマ(業)を作ると、因果の道理で、それに見合った「楽」や「苦」の報いが生まれると考えられています。そのため、私たちが使用する成分は全てクルエルティーフリー/エシカル/植物抽出液に特化している原料メーカーからの原料に限定しています。さらには、私たちの主軸となる台湾の研究所は、55%を再生可能エネルギーによって動いています。

ーー化粧品を開発する上で、もしくはコンセプトを立ち上げる時点で何か困難なことはありましたか?またそれをどう克服しましたか?

「Snow Fox Japan」のコンセプトは、実は本国と少し違います。私たちは“ヴィーガン・エシカル・クルエルティーフリー・クリーン・プロフェッショナル”という5つの哲学を掲げていますが、グローバルマーケットではハンドクリームを販売しており、蜂のワックスを使用しているため、全商品100%ヴィーガンを謳うことはできません。今回の日本展開にあたり、「ヴィーガン」を前面に出すことで、日本市場が私たちのブランドコンセプトを理解しやすくなると考えたため、ハンドクリームの販売よりヴィーガンと5つの哲学の浸透を優先した、という経緯があります。

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日本未上陸のハンドクリームは、ブランドのベストセラーアイテムの一つ。

とは言え、本当のSDGsを考えたとき、「Snow Fox Japan」も、グローバルマーケット同様にこの蜂のワックス入りハンドクリームを販売することはとても大きな意味があると感じ始めています。

化粧品の原料となる植物をサポートするには、自然界に存在する蜂の受粉活動が必要不可欠です。蜂が絶滅の危機に瀕していることは、地球環境保護に興味のある方であればみなさんご承知の通りです。このハンドクリームに配合されている蜂のワックスを生産するのは、オーストラリアの先住民たちが大切にしてきた天然の蜂です。この活動をサポートするには、蜂保護団体の経済的援助が必要不可欠です。「Snow Fox Skincare」のハンドクリームは、天然の蜂を保護する活動の一貫で開発された製品です。全てヴィーガンでいくことが本当に地球を守る重要なキーワードなのかどうか、経営者として私は今も考え続けています。

ーー化粧品のブラントとしては御社が初、あるいは、他では絶対に見られないであろう環境に対するユニークな取り組みはありますか?

 昨今は、日本にも、世界にも本当に多くの環境を気にした企業が増えていることを私たちは心から嬉しく思っています。その中でも「Snow Fox Skincare」は、独自のアプローチで原料の調達に気を配っているブランドだと思っています。私たちはフィービーの確固たるコンセプトの元、原料メーカーからも時折懸念されるほど神経質なまでに原料の調達先を追求します。あまりにも神経質なので、「obsession(執着)」とまで言われるほどです。

例えば、オリジナルの限定サプリメントを開発する際、フィービーはビルマの国境近くにある、タイ北部の山々を実際にトレッキングしました。そこにしか生息していない貴重な天然のハーブを自らの目で見て、そのソースが本当にエシカルかどうか実際に確認するためです。現地の少数民族の手で採取される野生のハーブは農薬や肥料を使わずに栽培されているため、非常に高品質です。同時に、私たちが直接原料を調達することで、彼らの生活向上の支援にもつながるため、非常にサステナブルです。

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(左)タイにて。フィービー自らが現地の農家を訪問して品質をチェック。(右)フィリピン・パラワンのココナッツ農園の風景。

また、私たちはフィリピンのパワランでCO2排出削減の研究に力を入れているデンマークの科学者が運営するココナッツ農園から、究極的に純度の高いココナッツオイルと水を入手しています。この取り組みはCO2排出削減の研究だけでなく、その農園のある村やコミュニティー全体の支援に繋がっています。私たち人間というのは、地球にとって「問題」である一方、絶対的な「解決策」でもあります。そのため、本当に環境を守るには、このように人々を巻き込みサポートしていかなければなりません。

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デンマークの科学者が経営するココナッツ農園から純度の高い素材を調達。その過程自体が、そのままエコ活動に。

そしてもう一つ。「Snow Fox Skincare」の創始者フィービー・ソングと私は、互いに二児を持つ女性起業家として活動しています。現在世界では女性の活躍が目覚ましいですが、アジア全体、特に日本では、様々な社会的・文化的規制からまだまだロールモデルとなる女性起業家は少ないと思います。起業するということは社会貢献するという事です。私とフィービーは、互いに2人の幼い子供を育てながら会社を経営する起業家として、今後はSNSを通じた情報発信とともにコミュニティーを作り、世界の女性起業家のロールモデルになるべく、意識改革のための活動の場を広げたいとも思っています。

ヨガする人におすすめのアイテム

アークティック ブリーズ レスキュー マスク

「私が26歳でバンクーバーに移住した時、真っ先に夢中になったのがホットヨガとローフードでした。出産を経て授乳が終わってからホットヨガを再開し、今は週に3日はやるようにしています。このアークティック ブリーズ レスキュー マスクは、シャワー後の清潔な肌に載せると、ハッカのパワーで火照った肌を一気にクールダウンしてくれる他、素早く肌に浸透して保湿もしてくれます」と茂住さん。おすすめの使い方は“シートマスク瞑想”。ヨガで体に新鮮な酸素をたくさん取り入れた後、このマスクをつけながら心の乱れや雑念を取り除きつつ、潜在意識に直接働きかけながら、肌も精神も美しく整えるというもの。9月には“シートマスク瞑想チャンネル”も開設するそう。詳細はブランドのSNSをチェックして!

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アークティック ブリーズ レスキュー マスク 1箱5枚入り ¥4,620(税込)/Snow Fox Skincare 問い合わせ先:株式会社Snow Fox Japan  https://snowfoxskincare.jp/

カッサ&フェイシャルローラー

「Snow Fox Skincare」はフェイシャルローラー等のアクセサリー類もとても充実しています。ヨガで全身の血流がよくなり、酸素が十分に取り入れられた状態でカッサで顔や首、鎖骨のリンパをマッサージすることで、顔のリフトアップやむくみ取りに効果的です。特にカッサは全て天然の石から作られており、カーブの制作にも職人さんが手作業で行うなど、丁寧に作られています。ホットヨガの空間で使う場合は、黒曜石という溶岩が固まってできた石から作られた黒カッサがおすすめ」と茂住さん。さらに、カッサには希少なブルーベリーオイルを配合したサラサラの「ハーバル ユース オイル」を併用して、ヨガ後半のクールダウンの前に鏡をみながらマッサージするのがベストタイミングだそう。フェイスライン全体のリフトアップ具合が変わるので、ぜひお試しを!

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(左から)黒かっさ(ホットストーン)¥3,080(税込) 白ヒスイ フェイシャルローラー ¥5,280(税込) ハーバル ユース オイル 30ml ¥10,820(税込)/全てSnow Fox Skincare 問い合わせ先:株式会社Snow Fox Japan https://snowfoxskincare.jp/

 

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横山正美

横山正美

ビューティエディター/ライター/翻訳。「流行通信」の美容編集を経てフリーに。外資系化粧品会社の翻訳を手がける傍ら、「VOGUE JAPAN」やデジタルメディア「VOGUE CHANGE」等でビューティー記事や海外セレブリティの社会問題への取り組みに関するインタビュー記事等を執筆中。

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