アイス大好き管理栄養士が教える【太りにくいアイスの食べ方】アレをひとさじ加えるだけ!

 アイス大好き管理栄養士が教える【太りにくいアイスの食べ方】アレをひとさじ加えるだけ!
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松田 真紀
松田 真紀
2021-08-17

夏のデザートといえば、アイス。暑い日のクールダウンにはやっぱり甘くてつめたーいアイスが食べたくなりますよね。ダイエット中でもリフレッシュは大切。夏バテや発熱などで体調が悪い時や食欲がない時でも、喉を通りやすいアイスはみんな大好き! でも、糖質の吸収が早く、口当たりが良いので食べ過ぎには要注意です。 それでも…「ダイエット中でもアイスが食べたい!」どうせ食べるならアイスの太りにくい方法を、アイス大好き管理栄養士が教えます!

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冷たくて甘いスイーツに、「ワンスクープの非加熱植物性オイル」を!

かき氷やアイスクリーム、シャーベットなどの冷たい夏スイーツは、ケーキなどと比べて1個当たりのエネルギーは低め。フレッシュな果物を使ったものなら、体の調子を整えるポリフェノールやビタミンCが、またアイスクリームなら良質の乳タンパク質やカルシウムが摂取できるというメリットもあります。調子が悪い時でも喉を通りやすいので、食欲がない時にはレスキュー的な存在。熱で寝込んだ時のアイスって、格別においしいですよね!

ただ、食後血糖値が急上昇しやすく、体を冷やすことで腸の働きを鈍らせることで代謝が落ちやすくなります。口当たりが良く、腹持ちがしないので、ついつい量を食べすぎてしまいまうことありませんか?これが、夏太り、夏バテ、残暑のお疲れ肌の原因にもなり得るのです。

そんな冷たい夏スイーツを太りにくくするのが「ココナッツ(MCT)オイル」や「オリーブオイル」。オイルでコーティングすることで、糖質の食後血糖値の急上昇を抑えます。また、腸の温度を高めて冷えて動きが悪くなる腸のぜんどう運動を促進し、代謝低下、便秘予防に働きます。

ここでは、かき氷とアイス、それぞれ相性の良いオススメオイルと、さらに太りにくくする「フレーバー選び」や「食べるタイミング」も合わせてご紹介します!

かき氷&果物には、風味を邪魔しない「ココナッツ(MCT)オイル」

ココナッツオイルの主成分、MCTオイルは中鎖脂肪酸で短時間でエネルギーに変換され体につきにくいオイル。冷たいかき氷や果物は疲れた時に食べたくなるはず。夏の暑さによる疲労回復にもぴったりです。果物の果糖は血糖値の急上昇が比較的緩やかですが、かき氷のシロップや果物に含まれるもう一つの糖質、ショ糖は吸収が早く血糖値の急上昇も起こりやすいので、同じく吸収スピードの速いMCTオイルが向いています。

また、ココナッツオイルは、ほぼ無味無臭なので繊細なかき氷や果物の風味を邪魔せず、美味しさはそのまま!楽しめるのもメリット!

MCTオイル
かき氷&果物には、風味を邪魔しない「ココナッツ(MCT)オイル」をひとさじ加えて!
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オススメのフレーバーは、ポリフェノール豊富で低GIの「ベリー類・柑橘類・キウィ」

できるだけ食物繊維がチャージできる「果肉丸ごと」タイプを。果物の中でも、血糖値の急上昇が起こりにくいベリー類、柑橘類、キウイなどはオススメです。体調を整え、美肌効果も高いポリフェノールやビタミンCがチャージできます。水溶性食物繊維のペクチンは腸活にも期待できます!コンビニでも充実している冷凍フルーツをアイスとして活用するのも、ヘルシー。

「カカオ・抹茶」などもポリフェノールの抗酸化作用で血流促進が期待できます。タンパク質の「きな粉」も血糖値の急上昇を抑えるのでオススメです。甘さ控えめなら食物繊維豊富な「皮付きの粒あずき」もGOOD!

イチゴやメロン、ブルーハワイなどの色のついた、シロップだけのものは避けたほうが無難です。

アイスクリームには、風味ワンランクアップ「エキストラバージンオリーブオイル」をプラス

アイスクリームは、できるだけ余計な甘味料や添加物が入っていないものを選べば「主原料が生乳、卵」と良質なタンパク質を含むおやつ。体調が悪い時でも喉を通りやすく、子供やシニアなどの栄養補給にもなります。

そんなアイスクリームには、エキストラバージンオリーブオイルをプラス。乳脂肪とエキストラバージンオリーブオイルの爽やかな香りが相性抜群。風味が増し、レストランスイーツにグレードアップ!オリーブオイルのオレイン酸は、腸の働きをサポートする効果が高く、腸内温度を高める働きもあります。優れた抗酸化作用で乳脂肪を摂取すると上がりやすいLDLコレステロールの上昇を抑制してくれます。

オリーブオイルは比較的酸化に強いですが、開けたてのエキストラバージンオリーブオイルは抗酸化力が高く、時間が経つと風味が落ちるとともに効果も低下します。大きすぎないサイズでこまめに使い切って鮮度にこだわることも大切。

オリーブオイル
アイスクリームには、風味ワンランクアップ「エキストラバージンオリーブオイル」をプラス!photo by Adobe Stock

オススメはアーモンド、ピスタチオ、くるみなどの「ナッツフレーバー」

ナッツ類は豊富な食物繊維が食後血糖値の急上昇を抑え、血流促進してくれるビタミンEやミネラルなどがチャージできます。ポリフェノールたっぷりの「カカオニブ」もオススメ。トッピングでプラスして噛みごたえもアップ!食べ過ぎ予防にもつながります。

小麦粉やバターたっぷりのクッキーやスポンジ、クランチ類、コーン、また、甘いキャラメルソース、マシュマロ、スプレーチョコなどのトッピングはエネルギー、糖質、脂質がぐーんとアップ。太りやすくなるので気をつけて!

食べるタイミングは、どちらも「日中・暑い時間帯に!」エネルギーはその日のうちに消費!

おやつの時間14〜16時の太りにくい時に食べましょう。食べ終わったら「コップ1杯の常温の水」を飲むこともお忘れなく。クールダウン後は、腸の冷え過ぎ予防も。はやくエネルギーに変わるので、食べたら動いて、エネルギーはその日のうちに消費すれば大丈夫です。

「がまんしてがまして…結局、寝る前に食べちゃう」このパターンが最も太ります!体脂肪になりやすいので要注意。おやつ時間に食べれば、夕食量を控えれば調整できます。ダイエットに「我慢しすぎ」は禁物なのです。

夏の風物詩アイス、上手に楽しんでハッピーダイエットを!

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松田 真紀

松田 真紀

1972年、兵庫県生まれ。管理栄養士。日本抗加齢医学会認定指導士。アスリートフードマイスター3級。女子栄養大学卒業。株式会社バードワークス代表取締役。1994年、明治乳業株式会社入社。その後、電通など広告代理店勤務を経て、2014年、スポーツと健康に特化した「食プロデュース」を行なう株式会社バードワークス設立。自ら18才から15年以上20kgの体重増減、摂食障害に。苦しいダイエット生活の末辿り着いた、外食、コンビニ、レンチン、OK!ラクして食事を楽しむダイエットを提案する管理栄養士として300以上の施設団体など多方面で活躍中。著書『居酒屋ダイエット』(三笠書房)。趣味はトライアスロン、100kmウルトラマラソン、フルマラソン、全米ヨガアライアンス200習得中。



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