妊娠前の体に戻るためにできること|産後ママが知らないDIASTASIS RECTI(腹直筋離開)
ママからママへ伝えたい、体のこと。ロサンゼルスでセレブリティなどにヨガを指導するRICA KELLYさんが、自身の出産を経て気づいた体の変化とそれによる学びを、皆さんにシェア!
DIASTASIS RECTI(腹直筋離開)とは?
お腹は、腹直筋・腹横筋・腹斜筋という大きな3つの筋肉で構成されています。このうち腹直筋とはお腹を縦に走る筋肉で、左右の筋肉に分かれていますが、それをつなぐ白線という繊維が体の中心で繋いでくれています。DIASTASIS RECTIとは「腹直筋離開」といって、この白線が横に大きく伸びてしまい、左右の腹直筋が離れてしまっている状態を言います。
DIASTASIS RECTI(腹直筋離開)が起こる原因のひとつに、妊娠があります。妊娠でお腹が大きくなることで開いてしまい、それが出産後も戻らず開いたままの状態になっていることが多いようです。DIASTASIS RECTIにより、それまで収まっていたはずの内臓が下垂したり、体幹が弱ってしまうことにより腰を痛めたりといったことが起きやすくなります。人によっては、下っ腹がぽこっと出てしまうこともあります。
あなたはDIASTASIS RECTI?セルフチェックする方法
あなたの腹直筋はどんな状態?チェックする方法をご紹介します。
やり方
仰向けの姿勢になり、両膝を立て、肩幅ぐらいの幅で開きます。
思いっきり息を吸って、息を吐きながら、少しだけ頭をあげます。
頭をあげた時、お腹が硬くなっているのを感じるはずです。
頭をあげて目線をあげたまま、おへその下あたりを指で触ってみましょう。左と右に分かれている腹直筋の間に溝を感じるはず。
産後すぐの頃は、その溝の幅が、指1〜2本入るぐらい開くと言われています。もしこの溝が、指3本が入るようであれば病院などに相談してみることをおすすめします。
動画:産後のママにおすすめ!インナーマッスルを鍛える方法
DIASTASIS RECTIにアプローチするインナーマッスルケアをご紹介します。シンプルな動きなので、体に負荷もかからず続けることができますが、もし途中で苦しさや痛み、違和感を感じたら、すぐにポーズから抜けて休憩してくださいね。
いかがでしたか?
インナーマッスルを鍛えると聞くと「とてもハードな運動が必要なんじゃないか」と思いますが、このトレーニングは産後の体に負担をかけずにできるトレーニング。ぜひDIASTASIS RECTIを意識してみてくださいね!
医師監修/一倉絵莉子先生
日本産科婦人科学会専門医、日本女性医学学会会員。日本大学医学部卒業。川口市立医療センター、北里大学メディカルセンター産婦人科等に勤務。現在は、産婦人科医として六本木ヒルズクリニックに勤務。
※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。
AUTHOR
RIKA KELLY
ビバリーヒルズを中心にプライベートセッションを行うヨガインストラクター。クライアントの幅はハリウッドセレブからプロダンサー、妊婦からお年寄りまで多岐に渡り、クライアントの心と体に寄り添った指導に定評がある。◆ヨガジャーナルオンライン公認インストラクターとして、日曜朝9時〜10時ZOOMでのオンラインレッスン「継続できるボディメイクヨガ」を開催中。運動が苦手でも、ヨガ初心者でも、楽しく気持ちよく汗をかけて続けられると好評。
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