【呼吸の正解とは?】今この瞬間にやめるべき最悪の呼吸〜呼吸のチカラ#3

八田幸子

【呼吸の正解とは?】今この瞬間にやめるべき最悪の呼吸〜呼吸のチカラ#3

八田幸子
八田幸子
2021-01-21

こんにちは、八田幸子です。「声で心を整える」をコンセプトに日本声ヨガ協会を主宰しています。声の出やすさは呼吸のしやすさと深く関係しているため、声ヨガでは様々な呼吸法を取り入れています。連載「呼吸のチカラ」シリーズ、第3回目は「呼吸の正解」をテーマにお送りします。

正しい呼吸って?

生命維持活動としての呼吸は生きている以上、誰でもできています。しかし、多くの人が呼吸に何か正しい方法やわかりやすい型を求めています。

正しい呼吸とは

唯一どんな時も正解の呼吸というものはありません。大切なのは「状況に応じて最適な呼吸ができる」ということです。例えば...
・急ぎの中、電車に駆け込みセーフ!肩も胸もあがり呼吸が荒くなっている
・タバコを吸っている人とすれ違うとき、副流煙が気になり呼吸を浅くする
いずれも状況に応じた正しい(最適な)呼吸といえます。この場面で深い呼吸をしていたら逆に問題ですよね。

オンオフのスイッチとしての呼吸

呼吸は、自律神経(交感神経と副交感神経)に意識的に刺激を与えられる唯一の手段です。自律神経は意思でコントロールできるものではありませんが、呼吸はある程度コントロールすることができます。胸式呼吸は交感神経を優位に、腹式呼吸は副交感神経を優位にする助けをしてくれます。例えば、深い呼吸は、アドレナリンの分泌を下げる働きがあるため、副交感神経優位へ導く効果が期待されます。

イラストAC
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今この瞬間にやめたいNG呼吸

これはズバリ「口呼吸」です。口呼吸による弊害は以下のようなものがあります。

①虫歯、歯周病、口臭の原因になりやすい
②歯並びが悪くなる

   (舌がだらんと出て歯を圧迫しやすいため)
③細菌やウイルスに感染する危険性が高まる
 (風邪やアレルギーになりやすい)
④老化を促進しやすい

哺乳動物にとって鼻は息をするための器官、口は食べるための器官です。しかし、人間だけは進化の過程で言語が生まれて言葉を発するようになったため、口呼吸ができるようになったと言われています。

呼吸の基本

鼻で行うのが基本

呼吸法は様々ありますが、基本中の基本は「鼻から吸って、鼻から吐く」です。鼻の繊毛は埃などを取り除き、空気を加湿・加温して肺に送り込んでくれています。いわば、加湿器・空気清浄機のような機能を備えているので、これを使わない手はありません。

鼻づまりしやすい方に

今回はヨガの呼吸法の1つである「片鼻呼吸法」をご紹介します。左と右の鼻を交互に使って呼吸をすると、自律神経が整い、眠気の解消や鼻づまりにも効果が期待できます。5分ほどでできるので、よかったら動画を観ながら一緒にやってみてください。

 

多くの人は「息の吸いすぎ」で疲れている

私が生徒さんを見ていてよく感じるのは、多くの方は息を吐くことが苦手だということです。息を吸う時間が長く、吐くのを同じカウントだけ取ろうとすると息が持たないのです。上手く吐けないというよりも、呼吸しすぎて(吸いすぎて)辛くなっていることの方が多いようです。

本連載の第1回目でもお伝えしましたが、呼吸(プラーナヤーマ)はエネルギーを運ぶ乗り物です。取り込むほうが多くなってばかりだと体は一杯一杯で「緊張状態」になってしまいます。緊張が高まった交感神経優位の状態は、痛みを知覚しやすい敏感な状態でもあるため、頻繁に不調を感じやすくなります。

ただでさえ現代生活では日頃からスマホ・PCのブルーライトを浴びて交感神経優位状態が続きやすいので、夜は緊張している自分に気付き、意識的に息を吐く時間を長くすることで、上手に睡眠モードへとシフトしていきましょう。

八田幸子
日本声ヨガ協会代表(voiceyoga.jp)・ナレーター。20歳で単身渡印、ヨガ発祥地リシケシで講師資格(RYT200)取得。アナウンサー時代の悩みだった声枯れを改善するため独自の声ヨガプログラムを開発(youtube.com/c/VoiceYoga) マインドフルネス瞑想アプリ(relook.app)の企画・監修も手がけています。SNS:linktr.ee/voice_yoga

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