【眠気覚ましのコーヒー】ホットとアイス、どちらが正解?睡眠専門医が教える「日中の眠気」正しい対策

 【眠気覚ましのコーヒー】ホットとアイス、どちらが正解?睡眠専門医が教える「日中の眠気」正しい対策
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日中、眠くて眠くてたまらない時に飲むコーヒーは、ホットとアイスどちらが良いのでしょうか?『ぐっすり眠れる×最高の目覚め×最強のパフォーマンス が1冊で手に入る 熟睡法ベスト101』(アスコム刊)の著者で、睡眠専門クリニック「RESM新横浜」院長の白濱龍太郎医師に教えてもらいました。

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「たっぷり寝たはずなのに日中眠くなる」「睡魔に襲われて仕事に集中できない」そんな経験をお持ちの方がほとんどだと思います。もちろん原因を探ったり、睡眠の質を見直すことは何より大事ですが、もし「日中どうしても眠くなってしまった時」どうすればいいでしょうか?『ぐっすり眠れる×最高の目覚め×最強のパフォーマンス が1冊で手に入る 熟睡法ベスト101』(アスコム刊)の著者で、睡眠専門クリニック「RESM新横浜」院長の白濱龍太郎医師に教えてもらいました。

睡眠専門医に教わる、日中どうしても眠くなった時の対処法

1・眠気覚ましのコーヒーは有効

眠気覚ましにコーヒーを飲むのは有効だそう。コーヒーに含まれるカフェインには、交感神経を刺激して眠気を無くし、気分をすっきりとさせてくれるからです。「その場合、アイスよりもホットがおすすめです。まず、ホットコーヒーの方がアイスコーヒーよりもカフェイン含有量が多い。そしてカフェインの血中濃度が最大になるまでの時間は、ホットの方がアイスより早い。つまり、カフェインの覚醒効果が早くでるのです」(白濱先生)。ただし「眠気覚ましのコーヒー」自体の効果は一時的なもの。やはり根本の原因解決は必要です。

眠い コーヒー
ホットコーヒーの方がアイスコーヒーよりもカフェイン含有量が多い!そしてカフェインの血中濃度が最大になるまでの時間は、ホットの方がアイスより早い。つまり、カフェインの覚醒効果が早くでるのだとか。photo by Adobe Stock

2・コーヒーを飲んだ後15分間昼寝する

日中、もっとも人が眠気を感じるのは14時〜15時だそう。これは、人間の生体リズムがちょうど14〜16時頃眠くなるようにできているとも言われていますが、それに加えて昼食で食べたものを消化するため、胃に大量に血液が送られることで脳に送られる血液量が減ることや、昼食後に血糖値が変化し、低血糖状態になって脳の栄養分「ブドウ糖」が減ることも原因だそう。

「人間が眠気を感じる時間帯が訪れる前に、わざと昼寝をすることで頭と体がリセットされ、もっとも眠くなる時間帯に眠気が起きづらくすることができます」(白濱先生)

コーヒー 昼寝
コーヒーを飲んだ後15分間昼寝するのがポイント!photo by Adobe Stock

ちなみにこの「昼寝」にはポイントがあるそう。「コーヒーを飲んでから昼寝すること。そして昼寝をするのは遅くても15時頃まで、時間も20分以上は眠らないようにすることです」(白濱先生)。コーヒーに含まれるカフェインによる覚醒効果は、摂取してから効果が出るまでに約20分ほどかかると考えられています。コーヒーの香りによる催眠作用を使って昼寝に入り、カフェインが脳に働きかける頃に目覚めるようにすることで、昼寝の後すっきりと目覚めることができ、仕事や家事を再開できます。また、15時以降に昼寝したり20分以上眠ってしまうと夜の睡眠に影響してしまうからです。

コーヒーをうまく取り入れて日中の眠気と付き合う

どうしても眠いのに我慢したり、頭がぼーっとした状態で仕事をしても非効率。パフォーマンスの質も低下してしまうでしょう。ご紹介した方法をうまく取り入れて、日中の眠気とうまく付き合っていきましょう!

教えてくれたのは…白濱龍太郎医師
睡眠、呼吸器内科、在宅医療の専門クリニック「REMS新横浜」院長。筑波大学医学群医学類卒業。東京医科歯科大学大学院統合呼吸器病学修了。東京共済病院、東京医科歯科大学付属病院を経て、2013年に「REMS新横浜」を開設。「病気を予防し、健康で幸せな人生を送るために」との観点から睡眠の重要性をわかりやすく丁寧に説き、患者が心から満足できる睡眠を取り戻すための治療や指導を行なっている。最新著書に『熟睡法ベスト101』(2020年、アスコム刊)がある。

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