七味唐辛子が「食べる漢方薬」と言われる理由は

 七味唐辛子が「食べる漢方薬」と言われる理由は
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佐藤 舞
佐藤 舞
2020-12-05

寒い時期には、キムチ鍋にしたり、あったかおそばやお味噌汁に七味や一味唐辛子をかけたりと、"とうがらし"は、普段使いしやすい香辛料です。実は、このとうがらしは、美容と健康をサポートしてくれる優れた栄養価を含む食材。とうがらしがもつ効果や魅力をご紹介します。

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体を温め脂肪燃焼効果をサポート

真っ赤な色合いからも、いかにも「辛そう…!」な印象の唐辛子。唐辛子にはカプサイシンが含まれています。カプサイシンの辛味成分が神経を刺激して、血液の循環を良くしたり、脂肪を燃焼させる働きがあるため、適度に摂取するには美容や健康にも良い成分です。  

また、カプサイシンは、からだを温めるホルモンを分泌してくれます。血液の巡りがよくなり、代謝を促進する働きもあるので、ぽかぽかとからだの内側から温まり、冷えの改善をサポートしてくれます。

一方で、カプサイシンには熱を下げる作用もあるので要注意です。辛い物を食べると汗をかくのは、実際には体温が上がってないのに脳が「暑い」と錯覚して汗が出てくるものです。汗は蒸発することで、体温を下げる効果があります。そのため、汗をそのままにしておくと、かえって体が冷えてしまうので、汗をかいたらすぐに拭くなどしましょう。体を温める効果と冷やす効果、両方を併せ持つ性質なので、根菜類や味噌など、からだを温める食材と一緒に取り入れようにしましょう。

香辛料というのは料理の美味しさを引き立たせるもの。たくさん量の辛い物を食べるのは控えて、調味料として料理に少しプラスする程度がオススメです。

※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。

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