スーパーフードエキスパートが教える|今が旬のキノコ類、旨味をアップさせる意外な方法

 スーパーフードエキスパートが教える|今が旬のキノコ類、旨味をアップさせる意外な方法
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高木沙織
高木沙織
2020-10-09

秋に旬を迎える食べ物には芋やかぼちゃ、栗などのホックリ系のものだったり、優しい甘味が感じられる柿、りんご、洋梨だったり魅力的なものが多いですよね。そして、ヘルシー食材の代表的存在でもあり多くのヨギーが愛食しているであろう“キノコ類”もまた旬を迎えています。しかも、このキノコ類は旨味の宝庫。それも、〇〇させることでより美味しくなっちゃうんです。

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秋に旬を迎えるキノコたち

秋といったらキノコの季節。では、どのようなキノコが旬を迎えるのでしょうか。

・しいたけ(9~11月)

→カルシウムの吸収率を高めるビタミンDが豊富。

・ぶなしめじ(9~10月)

→必須アミノ酸のひとつでありブドウ糖の代謝を促すリジンを含む。ビタミンB1、B2、D、ナイアシンも豊富。

・まいたけ(9~10月)

→豊富な食物繊維が食後血糖値の上昇を緩やかにし、脂肪を蓄積されにくくする。生活習慣病のリスクを高めるAGE(終末糖化産物)の吸収抑制・形成抑制にも期待される。

・マッシュルーム(10~12月)

→旨味成分グルタミン酸が含まれるほか、余計な塩分を体外に排出するカリウムも豊富。

最近では通年キノコ類を購入できますが、旬の時期に旬の食材から旬の栄養をいただくことで健康の維持・増進に期待できるでしょう。

キノコも冷凍ってアリ?

さて、そんなキノコたちですが購入後すぐに食べない、もしくは食べきれないときもあるでしょう。

「そもそもキノコって冷凍してもいいの?」

「キノコを冷凍したら美味しく食べられなくなりそう」

このように、肉や野菜のように冷凍をしてもいいものか迷うかもしれませんが……、冷凍してもいいんです。

例えば、えのきやしめじのようなものであれば根元を切ってほぐし冷凍保存用の袋に入れ、しいたけのようなものであれば石づきと軸を取って冷凍保存用の袋に入れ、それを冷凍庫で保存して1か月以内を目安に食べ切ります。

キノコ類は冷凍することで旨味成分が増えるので、より美味しく食べることができるでしょう。

解凍時の注意点

では、冷凍保存しておいたキノコたちはどのように解凍することで美味しく食べられるのでしょうか?

解凍は……、しなくてOK! そのまま火にかけて調理してしまいましょう。旨味と栄養の損失を最小限に抑えることができます。もしカットするのであれば凍ったままでも切ることができますし、冷凍する前にあらかじめカットしておくのもいいでしょう。

スープや味噌汁、煮物などはキノコの旨味がいい出汁になってくれるのですが、そのほかの食べ方をする際、特に電子レンジを使って加熱をすると酸味のあるキノコ本来の香りがすることもあるので気になるようであれば熱湯を沸かした鍋で茹でて解凍することをオススメします。

また、フライパンで炒め物にするときは水分が出てきて油がはねやすくなるのでフタをしておさまるのを待ちましょう。

キノコのビタミンや食物繊維といった栄養成分は、美容・健康の面でも嬉しい働きをしてくれます。それに、食べ切れずに処分してしまうことがなくなるというのはフードロスの削減にもつながりますよね。

ぜひ、キノコを美味しく食べ切るための参考にしてみてください。

ライター/高木沙織
ヨガインストラクター。「美」と「健康」には密接な関係があることから、インナービューティー・アウタービューティーの両方からアプローチ。ヨガインストラクターとしては、骨盤ヨガや産前産後ヨガ、筋膜リリースヨガ、体幹トレーニングに特化したクラスなどボディメイクをサポートし、野菜や果物、雑穀に関する資格も複数所有。“スーパーフード”においては難関のスーパーフードエキスパートの資格を持つ。ボディメイクや食に関する記事執筆・イベントをおこない、多角的なサポートを得意とする。2018~2019年にはヨガの2大イベントである『yoga fest』『YOGA JAPAN』でのクラスも担当。産前産後ヨガインストラクター資格、Core Power Yoga CPY®、筋膜リリースヨガインストラクター資格を保有。

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