ヨガでよく聞くあの言葉、その意味は?

 ヨガでよく聞くあの言葉、その意味は?
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ヨガをしたことがあれば殆どの人が聞いたり、実際に言ったりしたことがあるオーム、シャンティナマステの言葉。よく使うわりにはその意味を知らなかったという人も少なくないようですが、皆さんはどうでしょうか?

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オーム(オウム) OM

アルファベットではOMと書かれますがA・U・Mの三つの音から成り、それぞれが創造・維持・破壊を意味しています。またヒンズー教の三大神、ブラフマーヴィシュヌシヴァの象徴でもあります。宇宙の音、全てのものと繋がる「神聖な音」を意味し、日本語では「真言」と言われています。

A・創造・ブラフマー
U・維持・ヴィシュヌ
M・破壊・シヴァ

カタカナでは「オーム(オウム)」と表記されますが、Aは「ア」と「オ」の中間、Mは「ム」と「ン」の中間のような音です。そして、最後は一瞬無音の状態を作ります。

しっかりと声に出すことで、心を落ち着かせ浄化させる、体をリラックスさせるなどの効果もあります。クラスで皆と一緒に声を出すことに抵抗があったら、心の中で唱えたり周りの人の声の響きを感じるだけでもOK。周囲との繋がりを感じたり、ヨガの最初と終わりの区切りをつけるものとして意識するところから始めるのも良いでしょう

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Photo by spandan pattanayak on Unsplash

シャンティ Shanti

シャンティは「平和」を意味するサンスクリット語です。前述のOMとあわせて「OM, Shanti, Shanti, Shanti」と3回繰り返されるのを聞くことが多いのではないでしょうか。3回繰り返すことで次のための平和を祈る意味が込められています。

1回目:自分自身へ
2回目:周囲の人たちや空間へ
3回目:自然や宇宙、全ての環境へ

ヨガを終えて心も体も整った、平和で穏やかな気持ちで唱えてみましょう。

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Namaste ナマステ

こんにちは、さようなら、ありがとうといった挨拶の言葉として使われることが多いでしょう。ナマステは「敬意、尊敬」をあらわすNamasと「あなた」を意味するTeを組み合わせた言葉で、「私はあなたに敬意をあらわします」という意味もあります。ナマステよりも丁寧でフォーマルなNamaskar(ナマスカー)という言葉もあります。

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Photo by Erik Brolin on Unsplash

これらの3つの言葉を言う時には両手を胸の前で合掌しますが、この手を「アンジャリ-ムドラ」と言います。左右の手のひらはぴったりとつけず、間に少し空間をつくるようにやさしく合わせましょう。

いかがでしたか?意味を知らなかったら次からはこれらのことを思い出して声に出してみましょう。心の中で唱えるだけでもOK。意味を忘れてしまっても、その音にきちんと意識を向けるところから始めてみましょう。発する音やその響きが自分やまわりのエネルギーを整え、心と体にも良い影響を与えるでしょう。ぜひご自分のヨガに取り入れてみてください。

ライター/吉田加代子
オーストラリア・ブリスベン在住。日本とオーストラリアでの会社員生活を経てヨガティーチャーに転身。2012年より在豪日本人やローカルの人たちを対象にヨガクラス(対面・オンライン)をしている他、ヨガアプリ「Down Dog」の日本語翻訳とナレーションを担当。オーストラリアのゆったりした環境の中、ヨガで日々心地よく暮らすことを心掛け、一人でも多くの人に気軽にヨガを楽しんでもらうことを目指して活動中。Instagram:@kayoko_yo 

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