思いがけない批判にショック…!ネガティブ指摘への正しい対応・返答例
身近な人から快く受け取ることのできない指摘をされた時、あなたならどうしますか?言い訳や無視などによってますます自分の立場を悪くするより、適切な対応方法を学びましょう。防衛的になりがちな相手がいた場合のコツもお伝えします。
批判や指摘を受けた時の対応方法
1. シンプルに返しておく
人から否定されたりネガティブな反応が出ることを恐れると、つい相手に過剰反応してしまいがちです。求めらていないことを長々と回答して相手の趣旨からずれてしまうと、言い訳がましいと捉えられてしまうこともありますので気をつけましょう。また、恥ずかしさやいたたまれなさから、そっけない返答をしたりニヤニヤ笑ったりするのも相手には問題を避けているように映り、あまり良い対応とは言えません。
どんな風に相手に対応すればいいかわからない場合は、一旦シンプルなメッセージを返しておき、後ほど自分から伝える方が真摯さが伝わります。
例:
「自分では考えが至らないことだったので、返答に行き詰まっています」
「考えがうまくまとまりません。先に別件をお話してからその話題に戻っても良いですか?」
「ゆっくり考えてみたいので少しお時間をいただけませんか?」
2. 相手の真意を確かめる
相手の目的が、あなたや第三者のためを思って言っているのか、それとも単なるマウンティングなのかを見極めましょう。自分だけで判断できない場合は、質問したり第三者に相談することもできます。
もしあなたのために言ってくれているのであれば、相手も敢えて伝えるリスクを負ってくれているのですから、今すぐには受け入れ難かったとしても感謝に値することかもしれません。「違う角度から見たら確かにその通りかもしれない」と自分の発想や立場を変えることにも挑戦し、「そうかもしれません」「そういう部分もあったと思います」などと伝えてみましょう。
相手が批判していることが変えられることなのか、そうでないのかもポイントです。生い立ちや価値観などの人格的な部分についての批判や、身に覚えのない誹謗中傷は受け入れる必要のないことかもしれません。「そのことがどんな風にあなたに関係しているのですか?」と尋ね、相手と適切な距離を置くことも大事です。
例:
「そういうことは言ってほしくありません」
「どうしてもそれは受け入れられません」
「それはあなたには関係ないと思います」
3. 考えや気持ちを伝える
話をすり替えたり黙り込んだりすると、相手は「こちらが何を言っても響かない」と思ってしまいます。勇気がいることかもしれませんが、こちらの考えや気持ちも押し殺さず、必要に応じて伝えてみましょう。
例:
「非常にショックを受けました」
「唐突だったのでびっくりしました」
もし変化させることができることなのであれば、「今は受け入れるのが難しいのですが、自分なりに考えてみます」と前向きな気持ちを表したり、今後はこういう風にしてほしい(例:一対一の場面で伝えてほしい、批判する前にまずは確認してほしい)と要望を話してみることもできます。
4. 体をケアする
自分にとって厳しいことを言ってくる相手からは学ぶ部分も多いかもしれませんが、苦手意識をすぐに変えることはできません。上記のような行動を試しつつ、ヨガやストレッチなどでこわばって硬くなった体を緩ませたり、「お疲れ様」と自分の体をマッサージするなどしてケアしてあげましょう。
相手に対して防衛的になってしまう背景には「完璧でないといけない」「失敗してはいけない」「弱さを見せてはいけない」という心理がある場合があります。「凹んでもまた立ち直ればいい」と思えるレジリエンスを高めていきましょう。
1. 安心感を持たせる
周囲にこれまで書いてきたような相手がいる場合、何かのきっかけで安心感が持てない状況だったことが考えられます。まずはそれが他の人との間でも起きていることなのか、自分との間だけなのかについて考えてみましょう。後者であれば、こちらの言動や行動によって相手が怖がらないように言葉遣いや態度を少しずつ変えていく必要があるかもしれません。できるだけリラックスした雰囲気をつくり、失敗しても大丈夫だと思ってもらう努力をしてみましょう。
その上で、会話の中でどんなことが起きているか一緒に振り返ってみたり、必要な批判や指摘に対してどのように対応すればいいかについて話し合ってみましょう。アサーションやロジカルシンキングなどの書籍をお勧めするのもいいかもしれません。
2.先のことを伝えておく
いろいろと努力しても相手の行動が変わらないようであれば、今後起こりえるネガティブな結果やこちらの気持ちを伝え、本人にも考えてもらうようにしましょう。
例:
「こういうことが続くと手助けしたいと思えなくなるよ」
「このままだとリーダーとして推薦できない」
「良い評価をつけるのは難しくなる」
3. 協力を仰ぐ
コミュニケーションがうまくいかない相手との特にパワーバランスがある関係においては、知らず知らずのうちに相手の人格を否定してしまうような言動や態度になってしまうことがあります。早めに他の人にも相談し、パワハラにならないように気をつけましょう。
いかがでしたか?ネガティブな内容であっても、自分の糧になるものもあります。うまく精査して対応していきましょう。また、身近にネガティブコメントに弱い相手がいる場合もこちら側の働きかけで行動が改善することもあります。できることから試してみてください。
ライター/佐藤彩有里
バルーン・コンサルティング代表。国家資格キャリアコンサルタント/MBTI®認定ユーザー/龍村ヨガインストラクターコース修了。実現する目標の立て方ワークショップ 1月に開催!
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