生理痛が重い、量が多い…つらい生理を乗りきる2つのポーズ
重くてつらい生理痛や経血量は、じつはある内臓機能が関係している!? 月経血コントロールヨガを指導するヨガティーチャーの仁平美香先生に聞きました。
肝臓の巡りをよくして経血の流れをスムーズに
肝臓には、解毒や代謝、排泄などの働きがあります。これらの働きが低下すると、月経時にどろっとした汚血が出ることがあります。粘性のある経血は排出しにくく、子宮が経血を押し出す際に必要以上に収縮して重い生理痛を引き起こすことも。生理痛や月経過多は、肝臓の巡りをよくし、子宮をはじめ腰まわりをゆるめると楽になります。
肝機能を低下させる原因として、アルコールや食品添加物、ストレス、冷え、姿勢の乱れなどが挙げられまます。肝臓の働きを活性化させるには、アルコール分解を早めるタウリンが豊富な貝類の他、解毒作用を助けるカブやリンゴ、緑黄色野菜などを積極的にとることもおすすめ。生理中に負担なくできる肝機能を高めるワークを行い、食生活にも気を付けて過ごすようにしましょう。
体側を伸ばし肝臓の巡りをよくする「脚を曲げた三角のポーズ」
左右のかかとが一直線上になるように足を開く。右足の脛が床と垂直になるように踏み込み、右手を太腿の上に軽く置く。ヘソ下がひもで吊り下げられているような意識をもって、左体側の延長線上に左手を伸ばす。反対側も。
CHECK POINT
手は腿にもたれかからず添える程度で。脚ではなく体幹で支えるのがポイント。
これはNG
太腿に置いた手に体重をかけると、脚や体幹が力み、体側が十分に伸びない。
「仙骨を揺らすポーズ」で腰まわりをゆるめ子宮をほぐす
仰向けになり、膝を立てて足を開く。骨盤の真ん中にある仙骨を床にぴったり密着させる。仙骨に意識を向けてゆっくり小刻みに腰を左右に揺らすと、子宮のこわばりが解けて肝臓もゆるんでいく。
CHECK POINT
反り腰になるとお腹に力が入り、内臓がゆるみにくいので注意。腰が浮かず、仙骨が床に密着しやすい位置に調整します。
肝臓に効く足ツボ押しは即効性があり応急処置におすすめ
一つ目のツボは、親指の内側、爪の生え際にある大敦(たいとん)。もう一つは大衝(たいしょう)といい、親指と人差し指の間を足首に向かい骨の谷間を指で滑らせた、骨の合流点にあります。爪を立てず痛さが気持ちいい程度の圧で押してみて。
仁平美香先生プロフィール
ヨガインストラクター、「女性のためのヨガ協会」代表。重度のPMSや生理痛を克服した自らの経験をもとに「月経血コントロールヨガ(子宮美人ヨガ)」「体軸ヨガ」などを指導。セラピストとして整体も行う。
※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。
- SHARE:
- X(旧twitter)
- LINE
- noteで書く