ヨガ哲学いつ学ぶ?どう学ぶ?ヨガ哲学にまつわる素朴な疑問5つ

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ヨガ哲学いつ学ぶ?どう学ぶ?ヨガ哲学にまつわる素朴な疑問5つ

難しいと敬遠しがちなヨガ哲学ですが、実は自分を高め、充実した人生を送るための学びの宝庫。ヨガに精神的な変化を求めたとき、ヨガ哲学の扉を開けてみて。ヨガ哲学にまつわる疑問を、片岡鶴太郎さんの師であるヴェーダプラカーシャ・トウドウ先生にたずねてみました。

Q1.ヨガ哲学は誰が考えたのですか?

A.インドで口伝され最初の考案者は不明です
インドではかつてオーラルトラディションといって口頭で伝える文化が根付いていました。ヨガ哲学も師から弟子に口伝され、最初に考えた人物が誰なのかはわかっていません。語り継がれてきた哲学の教えを文字に起こし一冊にまとめたのは、サンスクリット語の文法学者パタンジャリ。そして完成したのがヨガの哲学書『ヨーガスートラ』です。編纂時期は紀元前200年~紀元後400年が有力といわれていますが詳細は定かではありません。

Q2.どのタイミングで学べばいいですか?

A.ヨガをする意味をもっと深く知りたくなった時がベスト
最初はアーサナで気持ちよく汗をかければ満足だったとしても、徐々に何のためにヨガをするのかなど、さまざまな疑問が生じてきます。その答えを知りたいと、探究心が高まった時が、その人にとってヨガ哲学を学ぶ絶好のタイミングだと思います。アーサナからヨガに入るのは間違いではなく、初心者にいきなりヨガ哲学は難しいのでアーサナや呼吸法を指導しています。

ヨガ哲学の学び方は?|ヨガ哲学にまつわる素朴な疑問5つ
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Q3.どのように学べばいいですか?

A.『ヨーガスートラ』を熟読し、哲学講座に通うのもよし
まずは『ヨーガスートラ』を開き、特に第 2章・3章の八支則の部分を熟読してください。ただし『ヨーガスートラ』は難解な部分もあるため、かならず注釈書を用意しましょう。たくさんの注釈書が翻訳、出版されていますが、筆者の個人的解釈が入っている場合もあるため、ヴィヤーサという人物が書いた最古の注釈書『ヨーガバーシャ』が忠実でおすすめ。疑問点は先生に質問し、機会を見つけてヨガ哲学の講座に参加するのもいいでしょう。理解が深まるはずです。

Q4.流派で哲学の教えに違いはありますか?

A.ヨガ哲学はすべての流派のベースとなる教えです
時代のニーズに応えるようにさまざまなヨガの流派が誕生しています。アーサナのやり方などは流派によって違っても、「ヨガはサマーディを体験するための行法」という基本的な考え方は共通。サマーディを体験すると心のざわめきは消え、海の波が静まると海底が見えるのと同様、心の波である思考や感情が静まると心の底にある真我が認識され始めます。このサマーディに到達し、自己を高めるという着地点は揺るぎないものといえます。

Q5.八支則は全部実践するべきですか?

A.自分の問題点と照らし合わせ必要な実践をしましょう
かならずしもすべてを実践する必要はありません。肉体に問題があればアーサナで改善し、精神的に不安定であれば呼吸法や瞑想を加えて整えていく。会社や私生活で人間関係に不和が生じていれば自分の言動を顧みて、ヤマの非暴力を実践してみる。悩んでいることを紙に書き出し自分を冷静に見つめ直すと問題点が浮き彫りになり、今必要な八支則の実践がわかるはず。

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教えてくれたのは…ヴェーダプラカーシャ・トウドウ先生
ヴェーダセンター代表。ヨーガ瞑想教師、インド哲学・アーユルヴェーダ講師、インド政府公認プロフェッショナルヨーガ・インストラクター・検定試験官、ヴェーダ詠唱家など幅広く活動。片岡鶴太郎氏の師としても知られる。 

photos by Nobuhiro Miyoshi(RELATION)
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text by Ai Kitabayashi Minako Noguchi Megumi Nishijima
yoga Journal日本版Vol.61掲載

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