閉経はいつ訪れる?30代から知っておきたい生理の終わり方

 閉経はいつ訪れる?30代から知っておきたい生理の終わり方
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伊藤香奈
伊藤香奈
2019-07-01

なかなか学ぶ機会のない閉経の話。閉経はいったいいつ、どのように訪れるのでしょうか?30代から知っておきたい生理と閉経の話。

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閉経とは?

閉経とは、生理が完全に停止した状態になること。医学的には、1年以上生理がないと閉経とみなされるため、しばらく生理がないなぁと思っていたら、もう閉経を迎えていた...という具合に、後から気づくことも多いのです。同じくして、閉経の前後の時期は女性ホルモンの分泌が減ってくることにより、更年期症状も出やすくなります。

いつ閉経はやってくる?

閉経になる年齢は、平均に50歳前後と言われています。しかしそれはあくまで平均値。あるアンケート調査では、下は38歳から上は59歳までと個人差があります。あなたは、閉経まであと何年、何回、生理と向き合うことができるでしょうか。

どのようにやってくる?

閉経は、ある日突然やってくるのでしょうか?それとも気づかないうちに?答えは、個人差があり様々です。生理のサイクルは28日が平均的ですが、安定的に28日周期で来ていた生理が突然なくなることもあります。しかし多くの場合は、生理のサイクルが大きく不安定になって1〜2年前後で閉経を迎えるようです。閉経に向かう時期は、生理のサイクルが短くなる、長くなる、また1回の生理の日数がダラダラと長くなる、などの症状があります。最後は、28日サイクルが長くなり30日、40日、、、と間隔が空いていき、気づいたら来なくなっていた、となり閉経を受け入れることが多いようです。

体に起こる変化は?

閉経を挟んで前後10年を更年期と呼びます。閉経に向かう途中では、この更年期症状が現れてきます。汗がとまらなかったり、急に汗が吹き出るホットフラッシュや、情緒が不安的になったり、性欲が低下したり、不眠に悩まされる方も多くいるようです。また身体的にも、肩こりや腰痛、頭痛、倦怠感や物忘れ、体の冷えなど、様々な不調が現れてきます。生理不順と合わせてこのような症状が現れてきたら、閉経に向かって女性ホルモンの減少が始まっていると認識しましょう。

PMSとの関係も?!

ある研究では、PMSの症状が強かった人は、更年期症状も出やすいという結果になったそう。これは、若い頃からホルモンの変動に敏感であるため、と考えられています。更年期はまだまだ先のことだから関係ない!と考えずに、今のPMSに向き合い対処してあくことで、将来的な不調にも向き合っていることになるのです。

30代からできることは?

妊娠出産を考えている方は、兎にも角にも年齢との戦いになることを再認識しましょう。個人差はあるにしても40代前半で閉経することもあり得ます。閉経とはつまり、妊娠できる身体ではなくなるということ。生理が定期的に訪れることに感謝して、女性としての自分の体を労ってあげましょう。

閉経に向けて整えたいこと

1 もし、現在生理痛やPMS症状を薬でやり過ごしたり我慢したりでしのいでいるのであれば、もっと自分の身体に関心を持ち、不調症状現れたら都度対処できるような知識を身につけましょう。更年期症状が出た時にも、体の変化に気づき対処する意識が根付いていることが大切です。

2 (骨盤内の)血流が良くないと、卵巣機能が低下しやすくなります。卵巣に酸素や栄養、脳からのホルモンを届けている血液の循環を良くするように意識しましょう。足を組んで座る、露出が多い服装で体を冷やすなども、血流悪化や引いては卵巣機能の低下に影響がないとは言えません。不妊治療を受ける際にも、血流が良いほど成功しやすいというデータもあるようです。

3 更年期症状には、倦怠感ややる気が起きないなどの症状もあります。そのため、症状がでてから何かを始めようとしても、モチベーションをあげるに苦労するかもしれません。今のうちから運動習慣をつけて、リフレッシュできる方法を見つけておきましょう。運動を行うことで体の温度があがり血流も良くなります。更年期症状には、抗うつ状態など情緒が不安定になる症状も多く現れます。そんな時に自分の気持ちを元気付けたり落ち着かせる方法を知っていると安心できますよね。

日常にヨガを取り入れてみては

10年、20年先も健康でいられる体をつくるには、自宅でできる運動がオススメです。万能な運動といえばヨガ。天候に左右されることなく自宅でも練習できる点や、ポーズの強度を変えられるのでいくつになっても取り組めるのが良いところ。近年はオンラインレッスンや動画配信サイトも増えてきたので、自宅にいながらスタジオと変わらないレッスンが受けられるのも嬉しいですよね。

30代女性にとって更年期は、また先の話かもしれません。しかし、自分の体の問題は、いざという時に知らなかったいっても誰も助けてはくれません。巻き戻しもできないのです。正しい知識を身につけて、自分のためにできることを今から少しずつでも行っていきましょう。

ライター/伊藤香奈
ヨガインストラクター、ヨガライター、会社員。ハワイで全米ヨガアライアンス200時間を取得後、ヨガマット卸業者にて新規ヨガイベントの立ち上げや新人講師発掘オーディションのプロデュース責任者等を歴任。800人以上のインストラクターと出会い、現在ヨガ雑誌やイベントの第一線で活躍するインストラクターを数多く育成・輩出する。2017年に、ヨガインストラクターのビジネスサポートを行うコンサルタントとヨガライターの活動をスタート。現在はヨガライターの養成にも力を入れている。

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