ヨガの権威たちが実践するストレスから解放される7つの方法
3.マントラを唱えて心配事を吹き飛ばす
1日のどのタイミングでも、何かに圧倒されて途方に暮れることがあったら、 このシンプルなヴィンヤサを試してみよう。ヴィンヤサを指導するのは、クリシュナマチャリアに師事し『Yoga for Body, Breath, and Mind』の著書があるA.G.モハンだ。まずターダーサナ(山のポーズ)で立ち、胸の前で合掌する。吸う息で、動きに合わせて静かにオームと唱えながら、両腕を頭上に上げてウールドゥヴァハスターサナ(手を上にあげるポーズ)になる。次に息を吐きながら、静かにナマハと唱えながら、両手を床に下ろしてウッターナーサナ(立位前屈)になる(ナマハとは概ね、それは私に関することではない、と訳すことができる)。深い呼吸を続けながら、この動きを10回繰り返す。
モハンはこう説明する。「オームと唱えるときには、最高の自己とつながり、あらゆる困難に立ち向かい問題を解決する能力とつながっていることをイメージします。そして、ナマハと唱えるときには、大いなる力に身を委ねて、あらゆることを引き受ける義務はないことをはっきり自覚しましょう」。10回繰り返したら、少し時間を取って、人生が次にもたらすものが何であっても、それを存分に生きることを誓おう。
4.音楽をかけよう
「音楽は薬です。私はいつも音楽を処方します」。ニューヨーク市で統合医療を行う医師のフランク・リップマンはこう語る。体は周囲のリズムの影響を受ける。海辺や田園地方に住んでいる人にとっては好都合だが、都市部に住んでいて、サイレンや甲高い音、大きなクラクションの音、あるいはショッピングモールの騒々しさに囲まれて暮らしているとすれば、これは困ったことだ。
「 体の中と外のリズムは結びついているんです」とリップマンは言う。気持ちをリラックスさせるリズムと同調するには、1分間60ビート前後の曲をかけるとよい(リップマンのお勧めはボブ・マーリーだ)。リップマンはこうアドバイスする。「目を閉じて、聴こえてくる音楽をはっきり意識しましょう。音楽が体のさまざまな作用に影響を及ぼすようになりますよ」
呼吸がゆっくりになり、心拍数が低下し、気持ちが落ち着く効果が期待される。
5.世界を取り込もう
「健康、集中力、心の平静といった瞑想の効果を得るために、毎朝厳密に5時に起きて瞑想用のクッションに腰掛ける必要はありません。身の回りのことに注意を払うだけでいいんです」。
ニューメキシコ州アルバカーキにあるアーユルヴェディック・インスティテュートの創設者、ヴァサント・ラッドはこう言う。「耳に入ってくる音に注意を向けて、完全に聞き取ろうとしてください」。犬の吠える声、お店の中で響く赤ちゃんの泣き声、風にそよぐ木の葉の音など、あらゆる音を聞くのだ。このように雑音を遮断するのではなく、「耳に入ってくる音や目に見えるものを、意識の奥深くに浸透させます。すると、心の内に真の平静と静寂がもたらされます」と、ラッドは語った。
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