キャリアコンサルタントが提案|過剰な"Do"思考に毒されるのを防ぐ4つの方法

 キャリアコンサルタントが提案|過剰な"Do"思考に毒されるのを防ぐ4つの方法
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私たちはつい「これもやりたい」「あれもやりたい」と多くのことを望み、社会生活の中でも多くのことが早くこなせる人の方が有能だと評価される傾向があります。ただ、それが行き過ぎると健康や感情のバランスを崩し、人間関係のトラブルに発展してしまうこともあります。”Do”(何かをする)と”Be”(どのようなあり方か)のバランスを整え、ストレスなく物事に取り組めるようになる4つの方法をご紹介します。

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①To Doリストはほどほどに

今日すべきことのリスト、買い物リストなどを作って効率的に時間を活用している人も多いと思います。書いたことを達成してリストから消す瞬間は快感ですし、たくさんのことを実行できた日は達成感や充実感を感じます。しかし、そういったことが全てになってしまうと「何をしたか・しなかったか」だけに焦点が当たってしまい、「どんな気持ちで」「誰のために」「どのようにしたか」という”Be”が影に隠れてしまいます。

また、仕事だけでなくプライベートにもそういった思考を持ち込むと常に追われているような気分になり、休日にも気が休まらないということにもなりかねません。スマホを持たずに気の向くままに散歩するなど、目的のない時間を生活の中に組み込んでおくとゆとりが生まれ、切迫した気分から解放されます。

②コントロールの限界を知り、手放す瞬間をつくる

仕事のスピードが速かったり、周囲のことに気が利く人ほど陥りやすいのが、自分と比べて能力が低い人へのイライラや怒りです。「できない・遅いことは悪い」という歪んだ観念が「相手が期待に応えない」「(仕事を)ナメている」という欲求不満や怒りのエネルギーとなり、自分自身や周囲を苦しめることになります。

良かれと思ってやっているのに、いつのまにかネガティブな言動や行動が止まらなくなってしまう。そしてピリピリした空気によって他の人からも近寄りがたい存在になり、評価もされなくなるという悪循環が懸念されます。実はパワハラの加害者にも、真面目で責任感が強い人が多く含まれています。”Do”思考に冒されて職場に毒を撒き散らすということがないようにしたいものです。

自分ではどうにかできないことやドアが閉まっている感覚があるときには、無理矢理それをこじ開けずにやり過ごして自分の気持ちや感覚が整うまで放置することも戦略の一つです。一旦ただその状況を認め、手放しましょう。不本意なことでも、時にはその流れに乗ってみたり相手のペースに合わせてみたりすることで新しい展開が待っていることがあります。

”Do”に集中しすぎたと感じたら、呼吸法や瞑想でなるべく自分の中の静けさを再び感じる時間を持つようにしましょう。定期的にヨガのクラスに行く習慣をつけるのも良いと思います。仕事中など、なかなか瞑想やヨガの時間が取れない場合は、ゆっくり水分を摂る、トイレに行くなど、それまでの動きを少し変えるだけでも、何かをコントロールしようと抵抗したり無理強いしようとしている部分に気づき、リフレッシュすることができます。

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