痩せるだけじゃない!ヨガがもたらす6つの変化
1.幸福感が高まる
ヨガをすると、どんなことに対しても、明るく楽しい考え方ができるようになる。マコールによると、そのメカニズムはまだ完全には明らかになっていないが、1つの研究で、ヨガの継続的なプラクティスと、鬱状態の改善、セロトニンの活動レベルの大幅な上昇、モノアミン酸化酵素(神経伝達物質を分解する物質)やコルチゾールの大幅な減少などとの関連を示す結果が出ている。ウィスコンシン大学のリチャード・デビットソン博士の研究では、瞑想の実践によっても、健康や幸福などの感覚と関連する脳の前頭前皮質の左側の活動が活発になるという結果が出ている。
2.骨を強化する
ヨガは体重の負荷を使って行うため、中年期の骨量の減少の予防となり、骨粗鬆症になったときに、新しい骨が形成されることもある。2001年『Topics in Geriatric Rehabilitation』に掲載された研究では、被験者グループの大多数が骨量が減るか、現状を保っただけだったのに対し、ヨガを実践しているという人の約85%で、脊柱と骨盤の骨量が増加したという結果が出ている。
3.知能を高める
2013年にイリノイ大学で、30人の女性の学部学生を集め、最高心拍数の60~70%で行う20分間のエクササイズと、20分間のヨガを、それぞれ別の時間帯に行うという研究が行われた。各セッション後、知能を測定するテストを行ったところ、エクササイズの後よりヨガの後の方がずっと高いスコアが出ることが分かった。
4.体重減少の促進
マコールによると、ヨガはコルチゾールのレベルを下げるそうだ。そんなことは大したことではない、と思ったら、ストレスで苛立っているアメリカ人の体では、毎日、毎時間のように大量にコルチゾールが分泌され、副腎に負荷をかけ、肥満の増加の原因となっていることを考えてほしい。また、体重の減少へとつながるのは、運動強度が高いヨガではないことも分かっている。2006年にシアトルのフレッド・ハッチンソン癌研究センターで行われた研究では、運動量が中程度のヨガを週1回、4年間続けた人は、体重が減らなかった人や、6キロ増えた人に較べて、平均2.2キロほど体重が減少したという結果が出ている。
5.関節の痛みの減少
ヨガのプラクティスを行うたびに、関節は可動域いっぱいまで動く(のが理想だ)。すると、軟骨の普段使われていない部分が「圧搾されて浸され」、変形性関節炎を予防し、関節の動きを良くする。関節軟骨はスポンジのようなものだとマコールは説明する。軟骨に栄養が供給されるのは、そこにある液体を絞り出し、滋養分豊かな新しい液体が入って来るときだけだ。適切な栄養分なしに放っておかれた軟骨はブレーキパッドのようにすり減り、骨をむき出しにしてしまう。
6.血糖値を安定させる
マコールは、ヨガにはLDL(悪玉)コレステロールを下げ、HDL(善玉)コレステロールを上げる効果があり、ヨガを実践していれば誰でも、血液中の脂質の状態が向上すると指摘する。糖尿病患者の間でも、コルチゾールとアドレナリンのレベルを下げる、体重の減少を促す、インシュリンの働きに敏感になるといったヨガの性質により、血糖値が下がることが知られている。血糖値を下げ、糖尿病の合併症のリスクも下げるようにしよう。
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