本場スリランカのアーユルヴェーダ解毒プログラム「パンチャカルマ」体験レポート ♯1
滞在中にDr.デニッシュによる、アーユルヴェーダの講座に参加することが出来ました。知らずに行ったのですが、インド式のアーユルヴェーダとスリランカ式アーユルヴェーダには、脈診の方法、使用するハーブの種類の豊富さ、施術(またはマッサージ)の技術(またはテクニック)に違いがあるそうです。
現代の“スリランカ式アーユルヴェーダ”と呼ばれているものは、もともとスリランカにあった古来から伝わる独自の伝統医療による智慧とインドの智慧が合体したもので、今もなお発展し続けています。Dr.デニッシュは、スリランカにもともとあった、深い智慧を掘り起こすことに注力されています。
アーユルヴェーダの診断は、主に脈診と問診により、その人の「ドーシャ」(アーユルヴェーダ理論の中心となる性質、3つの性質に分けられる)と「ダートゥ」(身体を組織する7つの構成要素)がどのような状態になっているかを判断していきます。
具体的には、
Vata(ヴァータ)=風
Pitha(ピッタ)=火
Kapha(カパ)=水
というドーシャの3つ性質のバランスが良い状態が健康ということになります。さらに、ダートゥとよばれる私たちの体を構成する
血漿(ラサ)、血液(ラクタ)、筋肉(マーンサ)、脂肪(メーダ)、骨(アスティー)、骨髄と神経(マッジャー)、生殖器官(シュクラ)
この7つの要素とされるが滞ることなくスムースに循環している状態も健康であるためには不可欠な状態となります。「パンチャカルマ」は、このダートゥの流れを整えるのが目的です。
パンチャカルマの施術では、主にドーシャのバランスの状況をみて「お食事」の改善をし、施術のプランは「ダートゥ」の状況をみて決めていきます。先ほどもお伝えしたように、体だけを診るのではなく、精神、魂がどのような状態になっているか、この3つのバランスが健康へと繋がるのです。ドーシャとダートゥが乱れる2大要因は、食生活と生活スタイルです。ですので、アーユルヴェーダの治療とは、脈診をし、トリートメントを受けることではなく、生活スタイルそのものを、その人の心身がイキイキしていくように整えていくことなのです。
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