MEDITATION & MIND
ヨガクラス中の謎の呪文...唱えないとダメ?【ヨガ指導者がアドバイス】
日本を代表するヨガ指導者、綿本彰さんが、ヨガにまつわる悩みに対してアドバイス。今回は「ヨガスタジオで唱えるマントラの意味がわからない」と悩む読者に答えます。
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マントラは唱えなければいけないの?
Q:マントラに抵抗感があります。理解できない言葉を唱えても心に入ってこないのですが、何のためのものなのでしょうか。(Mさん・33歳・京都府京都市)
A:音の響きで心を癒す。でも、無理に唱和しなくても大丈夫
マントラを唱和する本来の意味は、サンスクリット語(インドの古語)が持つ繊細な響きと発声時の呼吸法によって心を深く癒し、心を深い静寂へと導くことにあります。
使われているサンスクリット語を覚え、言葉の意味を理解し、それを心深くに染みこませるという効果もありますが、音の響きそのものが人の心に与える影響がとても大切だとされています。
例えば「あ」と「う」の音でいうと、「あ」の方が心が明るくオープンにする働きが強く、「う」の方がこもって内に向かう印象を受けます。こういった「音が持っている、人の心を変化させる力」が集まってマントラになっているのですが、心に何も入ってこなかったり、うさん臭いと感じるなら、無理に唱えなくていいと思います。
でも、それを素敵だと感じる方の感性は、否定しないでいただければなぁと思っています。
教えてくれたのは…綿本彰先生
日本ヨーガ瞑想協会会長、綿本ヨーガスタジオ主宰。父である同協会名誉会長、故・綿本昇師からヨガを学ぶ。大学卒業後インドに渡り、各地でヨガ、アーユルヴェーダの研修をし、帰国。1994年にヨガの指導をスタート。
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