冬だからといって油断大敵!脱水になることも?管理栄養士が教える冬の水分補給の必要性


「水分補給」と聞くと、夏の対策では?と思う人も多いかもしれません。しかし、冬も脱水症状や乾燥など水分補給を怠ることで起きてしまう場合もあります。そのため、今回は冬に水分補給を意識する理由とおすすめの補給方法をご紹介します。
水分補給とは
口から体に水分が入ると水分補給ができていると思われがちですが、少し注意が必要です。しっかりと腸から吸収されて、血管の中に入ることで、初めて吸収された状態と言えます。そのため、ちゃんと腸で吸収されるものを水分補給の際には飲む必要があります。

冬に水分補給を意識してもらいたい3大理由
では、なぜ冬に水分補給を意識する必要があるのかについて紹介します。
脱水症状になる
暑い日や発熱した時になると思われる脱水症状ですが、実は、暖房器具を使用することが多い冬は部屋の温度が上がり、湿度が低くなります。そして、知らぬうちに、皮膚や粘膜、呼気から水分が奪われてしまいます。加えて、寒いことで喉の乾きも感じにくくなり、飲む量が減ることで脱水症状に陥ってしまうことがあるのです。
乾燥しやすい

冬は外の空気が乾燥しています。そして、室内でも暖房器具を使用することで気づけば乾燥した環境下にいるということが多いです。乾燥することで、肌がカサカサしたり、炎症したり、痒みがでたり、バリア機能が低下することで、さまざまな肌トラブルも起きやすいです。
風邪予防になる
乾燥した状態では、風邪やインフルエンザの動きが活発になります。しかし、水分補給をすることで、鼻やのどの粘膜が潤いウイルスの侵入を防いでくれたり、咳や痰、鼻水でウイルスを排出したりする働きを期待できます。そのため、水分補給はお金をかけずに誰でもできる感染症対策にもおすすめです。
冬に意識したい水分補給の方法
ただ水分をとるだけでは、もったいないです。効果的な水分補給のために押さえておきたいことを紹介します。
ちょこちょこ飲む
1日の水分摂取量は、体重60kの人で約2.5ℓと言われています。その中には、食事から摂取する分もあるため、飲み水としては約1.2ℓが必要とされています。一気に大量の水を飲むと、その分尿として排出される量も増えます。そのため、一気に大量に飲むのではなく、こまめに水分補給をしてあげることが重要です。
飲むタイミングを意識する
忙しすぎて水分補給をついつい忘れるという人も多いかもしれません。そのため、飲むタイミングをある程度決めて習慣化するのもおすすめです。タイミングとして取り入れやすいのは、起床時や食事前、食事中、空腹時、入浴前、入浴後、就寝前などです。この中でも特に起床時は睡眠中に失ってしまった水分を補給して、排泄タイムでもある朝の時間の排泄を促すために、必須にするとよいでしょう。喉の乾きを感じる前には水分補給してくださいね。
温かい水分をとる

基本的には自分自身が飲みやすいものでよいです。ただし、冬はどうしても体が冷えやすいため、温かく飲みやすい白湯がおすすめです。白湯が苦手という方は、ノンカフェインの麦茶やルイボスティーなどのお茶やはちみつ白湯、柚子湯などでもよいでしょう。利尿作用のあるカフェインを含む飲み物やアルコールなどは水分補給にならないため、気をつけてください。
しっかりと水分補給を意識して冬を元気に乗り越えよう
寒い冬はついつい水分補給を忘れがちですが、元気に乗り切るためには、かかせません。自分にとって飲みやすい飲み方を見つけて飲むことをしっかり習慣化してみてくださいね。
【参考文献】
ライター/管理栄養士 亀崎智子
管理栄養士×セラピスト(野菜ソムリエ・中級食品診断士 )。食に関する講演や記事執筆・監修、体の本来の機能を取り戻すお手伝いをする整体のセラピストとして、家族丸ごと体の内と外にゆとりをつくるサポートを行っている。また、満月の日に、乾物と塩で作るふりかけと即席スープの素の製造販売も行っています。インスタグラム:kamegohan0528
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