膝の違和感は放置すると危険?膝まわりを自分でケアする【筋ほぐしマッサージ】


歩き始めにピキっと痛む。寝起き1歩目が怖い。長時間座っていると、歩き始めが不安。ずっと続くわけではないけど、時々ピキっと痛む膝の痛みを和らげる膝周りの筋をほぐすマッサージをご紹介。
ピキっという膝の痛みの原因は?
膝が「ピキッ」と一瞬痛くなる原因はいくつか考えられます。症状の頻度や強さによって原因が異なることもありますので、痛みが強い場合や日常に支障が出る場合は、放置せずに診断を受けることが大切ですが、あなたはどのような理由が当てはまりそうでしょうか?
筋肉や腱の一時的な緊張
急な動きや姿勢の変化によって筋肉や腱が一時的に引っ張られたり緊張したりすることがあります。これが一瞬の痛みを引き起こすことがあります。
関節内のガスの気泡
指や腰などの関節がボキボキっとなるのと同じように、膝も関節内に溜まったガスが動き始めに弾けることで「ピキッ」とした感覚や音が出ることがあります。これは通常、痛みを伴わないことが多いですが、人によっては軽い痛みを感じることもあります。
膝蓋骨(ひざのお皿)の位置異常
何らかの原因で膝のお皿(膝蓋骨)の位置がズレてしまった場合、動き始めに膝のお皿の位置が動き、「ピキッ」とした痛みが出ることがあります。特に階段の上り下りやしゃがんだときに痛むことがあります。
上記の原因のほかにも考えられる理由はありますが、一時的な筋肉や腱の緊張、骨のズレなどの場合、痛みや違和感は短期的で日常の生活に支障を感じることは少ないでしょう。
筋肉や腱を日常的に動かし、緊張やズレが起こらなようにすることで、不調を感じづらくなる可能性があります。
痛みが続いたり、特定の動きの時だけ痛みが出るという時は、治療が必要な慢性的な不調であることもあります。短期的でも慢性的でも、膝の痛みは骨が損傷してしまう恐れがあるため、放置せずに早めにケアしていくことが大切です。

膝の違和感は放置すると危険?!
膝の不調や痛みを放置しておくと、膝の筋肉や靭帯だけでなく軟骨がけずれたり、骨同士がぶつかって痛みが出てしまう可能性があります。
膝には「半月板」という軟骨があり、膝関節の動きを滑らかにしたり、衝撃を吸収したり、関節の位置を安定させたりしてくれています。これが日々の負担と加齢により擦り減ったり薄くなること=半月板が損傷してしまうと、膝の痛みやひっかかり、可動域制限などの症状が現れます。重症化すると、痛みがでるだけでなく、膝に水が溜まったり、膝が動かなくなる「ロッキング」という状態になることもあるため、膝の違和感や痛みは、早めにケアしていくことが大切です。

膝のセルフケアマッサージ
時々、ピキっと膝が痛くなるという方や、立ち上がり、朝起き上がる時など、動きだしに違和感がある方は、膝周りの筋肉や腱が硬くなりやすい状態になっている可能性があります。
膝周りの3つのラインに沿って、しっかりほぐしていきましょう。床に座り、片膝を90度に曲げた姿勢でスタートします。

イラスト by Canva/ 伊藤香奈
1.両手でグーを作り、第2関節を膝裏にあてる
2.膝裏から膝のお皿の下に向かってマッサージ
3.次に膝裏から膝のお皿の真ん中に向かってマッサージ
4.次に膝裏から膝のお皿の上に向かってマッサージ

photo by 伊藤香奈
硬いところ、コリコリと痛みを感じるところがあれば、無理のない範囲で長めにほぐしましょう。
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