【旬の柿】意外と知らない!?柿は加熱すると<栄養素が3倍>加熱した柿のおすすめの食べ方は?

 【旬の柿】意外と知らない!?柿は加熱すると<栄養素が3倍>加熱した柿のおすすめの食べ方は?
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10月から12月が旬の柿。皮を剥いて生で食べることが多い柿ですが、実は加熱することでアップする栄養価があり、とても注目を集めています。今回は、柿に含まれる栄養素と効能、加熱することでアップする栄養素を解説していきます。最後に加熱して食べる柿の美味しい食べ方もご紹介します。

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剥いた柿
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柿の栄養

「柿が赤くなると医者が青くなる」ということわざがあるほど、柿は栄養が豊富です。特に多く含まれる栄養素はビタミンC、β-カロテン、カリウム。1つずつ含有量とともにご紹介します。

ビタミンC
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ビタミンC(100gあたり70㎎)

ビタミンCは抗酸化力が強く、老化予防や免疫力アップに効果があります。また、コラーゲンの生成にも関わる栄養素で、美肌のためにも欠かせません。柿のビタミンC含有量は果物の中でもトップクラス。成人が1日に必要とするビタミンCの量は約100㎎ですが、柿1個(200g)で約140㎎のビタミンCが摂れるんです。

βカロテン
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β-カロテン(100gあたり160㎍)

β-カロテンにも強い抗酸化作用があり、免疫力が高まります。また、体内に取り入れられたβ-カロテンはビタミンAに変換し、皮膚の健康維持する効果を発揮します。肌荒れやニキビの改善に効果的と言えます。また、のどや鼻の粘膜を保護し、風邪や感染症の予防にも役立ちます。

カリウム
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カリウム(100gあたり170㎎)

カリウムは細胞内液の浸透圧を調節する働きがあり、余分なナトリウムを体外に排出してくれます。高血圧や動脈硬化の予防や改善に効果的な栄養素です。カリウムは渋柿に多く含まれていて、甘柿の3倍以上のカリウム量になります。

干し柿
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加熱するとアップする栄養素

柿そのものが栄養豊富で抗酸化作用や老化予防、風邪予防、高血圧予防に効果的であることが分かりました。そんな柿を加熱することで、さらに増える栄養素があるんです。

GABA

GABAはアミノ酸の一種で、主に脳で働く神経伝達物質です。役割は

①    ストレスを緩和する
②    睡眠の質を上げる
③    血圧を改善させる
④    リラックス効果

があります。柿を加熱することで、このGABAは3倍にも増えます。

シトルリン

シトルリンもアミノ酸の一種で下記のような役割があります。

①    筋肉痛を和らげる
②    疲労軽減
③    血流改善、血行促進

シトルリンも柿を加熱することで生の2倍量に増えます。

加熱した柿のおすすめの食べ方

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・柿田楽

柿のへたを切り落とし、放射状に切り込みを入れてトースターで10分ほど加熱します。田楽味噌を塗り、更に3程加熱するととろとろの柿田楽の出来上がり。

・柿バター

柿田楽と同じく、へたを切り落として放射状に切り込みを入れ、そこにバターを1かけ挟んでトースターで10分ほど焼きます。お好みでクリームチーズやはちみつをかけると豪華なスイーツの出来上がり!

・柿天ぷら

柿を薄切りにして、天ぷら粉を付けて揚げます。塩を付けて食べると新感覚の柿を味わえますよ。

【参考】
食品データベース

JAグループ(柿)

ライター/浅野いずみ

行政管理栄養士として保育園や老人ホーム等の施設衛生・栄養管理の指導に従事。その後フリーランスとして特定保健指導やダイエットプランナーとして個人の栄養や健康をサポートしている。食材の持つ力や組み合わせ、効果的な調理法についてのテーマを中心に、食べることが楽しくなるような執筆を心掛けている。

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AUTHOR

NS Labo(栄養サポート研究所)

NS Labo(栄養サポート研究所)

全国の栄養士、管理栄養士をサービスパートナーとして、健康やダイエット、美容関連の 商品開発や監修、講演やコラム執筆、メディア出演などウェルネス分野を中心に幅広く事 業を行っている。 また、2020年に「ウェルネスライフコーチ協会」を立ち上げコミュニティを通して健康貢 献活動を行っている。



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