秋冬になると便秘になりやすい…なぜ?原因は運動不足と水分不足かも「座ってできる瞬間お腹ほぐし」
季節の変わりめになるといつもお腹の調子が良くない……と感じている人はいませんか?本日は座ったまま簡単にできるお腹ほぐしの方法を紹介します。
秋冬に便秘になりやすいのはなぜ?
春夏はそうでもないけど、秋冬になると便秘になるという人は意外と多いもの。便秘解消といえば運動・水分補給・適切な食事です。ところが、寒いと運動するのが億劫になる → 気温が低く汗をあまりかかない → 喉の渇きを感じにくくなる状況になりやすく、適切な食事をしていても体内の水分量が少ないことで便秘になりやすくなります。
秋冬便秘を解消するには
便秘の原因は他に自律神経の乱れがあります。私たちの腸はぜんどう運動によって便を体外に排出する仕組みになっています。ぜんどう運動は自律神経に支配されていて、副交感神経が優位になった時に活発になります。自律神経が乱れると正常なぜんどう運動が行われにくくなり、そのため便秘になってしまいます。日常でストレスをためないように休養をとったり、趣味の時間を楽しむなどして発散していきましょう。
また太陽光を浴びることも自律神経のバランスを整えるのに有効です。私たちは太陽光を浴びると体内でセロトニンという物質が分泌されます。セロトニンは、「幸せホルモン」ともいわれる物質で、自律神経の働きを調整して心身のバランスを整える作用があるといわれます。秋冬は日照時間が短いこともあってセロトニンの分泌不足になりやすいので、朝起きたらカーテンを開けて太陽の光を浴びるように意識しましょう。
腸のぜんどう運動を良くするために
お腹が冷えると腸の働きが弱くなってしまいます。日頃からお腹が冷えない服装を意識したり、冷たい食べ物や飲み物を摂り過ぎないようにしましょう。そしてぜんどう運動を良くするには、腸をほぐすことと腸を支える筋肉を動かすことが大事です。
大腸の仕組みを知ろう
私たちの体の中には、大腸という伸縮性のある長いホースがお腹の中を走っています。
・上行結腸…右の腰骨のあたりから右上に向かって横行結腸に移り変わる
・横行結腸…右から左に向かって下行結腸に移り変わる
・下行結腸…左上から左の腸骨に向かってS字結腸に移り変わる
・S状結腸からは直腸が続いていて肛門へと移り変わる
便は結腸が移り変わっていく四角の角部分に溜まりやすい傾向にあります。次に紹介するお腹ほぐしではこの大腸の走行と角部分を意識しながら手を動かしてみましょう。
座ってできるお腹すっきりほぐし
本日は腸ほぐしの運動を紹介していきますが、腸の走行を意識しながらほぐしていきましょう。
(1) 椅子に座って両手を右腰骨のやや内側にあてる。両手でお腹に軽く圧をかけながら、手を上→左→下の順番に動かす。
(2) 人差し指~小指を軽く曲げ、肋骨の下に差し込む。圧をかけながら指を揺らし、お腹の中央から横にずらしていく。
(3) 先ほどの手の形のまま、肋骨の下から腰骨あたりまで手を揺らしながらもみほぐしていく。
(4) 両手で逆三角形の形を作って下腹部に当て、圧をかけながら上下に揺らす。手の位置も下腹部からおへその上あたりまで動かしていく。
これらの動きを10〜15回ほど繰り返しましょう。動画では膝立ちの姿勢で行っていますが、仰向けや椅子に座っても行えます(仰向けの場合は膝を立てるとやりやすいです)。
注意事項
圧のかけ具合はお腹や呼吸が苦しくない程度にしましょう。呼吸は自然に続けてください。
お腹ほぐしの細かい動きは以下の動画から確認できます
AUTHOR
宇都宮明香
五感を潤すヨガ講師。大学時代に出会ったヨガを通じて「心と体の科学反応」の面白さにハマる。様々な分野の学びと実践を続けながら、目の前の方が日常にヨガを取り入れやすくするコツを提案している。現在は福岡を拠点にインストラクター育成講師として活動しながら、仲間と一緒にヨガスタジオ サントーシャを共同主宰中。 プライベートは釣り好きの歴女。愛する夫や娘、友人たちのお陰様で好きなものだらけの生活を満喫している。
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