外出時に災害に遭ったら?防災のプロが教える、普段から持ち歩いておくと緊急時に役立つアイテム
災害は時と場所を選びません。外出時にどんな場所で被災するか。街中、会社、公共交通機関での移動中、自転車や自動車運転中など、さまざまな場所での防災対策が必要です。 どんな場所で被災しても、自分の身を守る最低限の装備について、適切なアイテムを持っていれば、安全確保や状況への対応が大きく変わります。特に女性は男性に比べて体力面や防御面で不利な面があるため、より慎重な備えが必要です。 本稿では外出時に持ち歩くと役立つ緊急アイテムについて、具体的内容と合わせて解説していきます。
いざという時の緊急10アイテム
1.防災用ホイッスル
わかりやすい例では、多くの皆さんが1度は見ている名画・タイタニックが沈没後、氷河の海で命絶え絶えに漂流する主人公の女性がホイッスルを吹いてそれに気付いたボートに救助される。このホイッスルが命を救ったのです。コンパクトで軽量なため携帯しやすく、暗い橋、人気のない場所でも大きな音で周囲に自分の存在を知らせる最も有効なツール・アイテムです。
2. 多機能防災ラジオ
災害発生時には先ず情報収集が不可欠です。街中の通信機能が麻痺した時には、携帯電話も使えません。手回し充電機能付き防災ラジオがお勧めです。AM/FMラジオに加え、天気予報や緊急情報も受信できるモデル選びましょう。LEDライトやモバイルバッテリー付きなら停電時も役立ちます。
3.防災用マスク
災害発生時には空気中の有害物質が蔓延します。また人の多く集まる場所での感染症対策にもなり、防災マスクは必須アイテムです。防塵や防毒・ウイルスカットなど性能が高いモデルを選びましょう。
4.防災用 除菌(アルコール)ウエットティッシュ
災害時には断水による水が不足し不衛生になります。アルコール除菌のウエットティッシュは顔や体を拭いたり、傷口を消毒できます。水のない避難場所では最重要アイテムになります。
5.防災用ポンチョ(防寒着・ブランケット)
雨風から身を守る防災用ポンチョです。折り畳み式で防水性能や耐久性のある素材を選びましょう。またコンパクトに収納できるダウンジャケットや防寒用ブランケットも季節により携帯が必要です。
6.携帯用トイレ
災害発生時に近くにトイレがない、又はトイレが使えない状況の時、携帯用トイレがあると衛生的に排泄することができます。女性用の生理用品と併用できるタイプもあります。
7.小型LEDライト
停電時や夜間の移動時に役立ちます。懐中電灯機能に加え、ランタン機能やSOS機能付きモデルですとより安心です。
8.携帯食料
被災した場所によっては長時間食料を口にできない状況にも備え、チョコレート、ナッツ、クッキー、カロリーメイトなど小腹が空いた時に役立ちます。長期保存可能なものを選びましょう。またお菓子はストレスが溜る状況ではちょっとした安らぎを与えます。
9.救急セット
絆創膏、消毒液、包帯、鎮痛剤など、必要最低限のアイテムを揃えておきましょう。持病薬・常備薬、女性向けでは生理用品や生理痛鎮痛剤も入れておくことをお勧めします。
10.その他必須アイテム(ツール)
現金(小銭)、携帯用充電器(太陽光発電機能や手回し充電機能付きもあり)、
軍手、タオル・ハンカチ、眼鏡、カッターナイフ(何にでも使える)
ゴミ袋・エチケット袋など
まとめ
外出時での被災で役に立つアイテムをご紹介してきましたが、外出先での被災はどんな状況になるかが全く予測できません。あらゆることを想定し、一番自分のライフスタイル(ルーティーン)に必要なものを準備し万全の体制で災害に備えましょう。そのためには普段から、会社にある帰宅困難セットや、車に積んでいる非常セットなどをチェックしておくことをお勧めします。
AUTHOR
RISE164
防災機器メーカー21年勤務。防災(消防・災害・防犯・危険物)に特化した専門知識を習得し、消防設備士他国家資格を取得。海外へも日本製防災機器を輸出販売を通じて、日本の安全の普及活動に努める。世界に向けて一人でも多くの尊い人命と貴重な財産を守るため、危機意識及び危険予測の重要性を訴えながら、防災のプロとして、どのようにすれば災害から人的・物損被害を予防できるかを提案している。
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