スマホ見てる時、顔がグッと下がっている人は首の前側がガチガチ!枕を使った首の前側ストレッチ
今回ご紹介するのは首前側のストレッチです。スマートフォンを使う時や本を読む時などに、顔をグッと下に向けた姿勢を取りがちな人はぜひやってみてください!
首の前側が凝っていると頭がますます前に!
「首の凝り」と聞くと首の後ろ側の筋肉の凝りが連想されがちです。確かに、首の後ろは凝りが顕著に現われる部位です。しかし、実は首の前側の筋肉も凝りやすいのをご存知でしょうか?
首の前側には、耳の後ろから鎖骨と胸骨に向けて走る大きな筋肉・胸鎖乳突筋(きょうさにゅうとつきん)があります。胸鎖乳突筋は姿勢を正して頭を下げ、そのまま首をひねって横を向いた時に筋のように浮き出てくる筋肉。主に顔を下に向ける頚椎(首)の屈曲や、顔の向きを左右に回す回旋の動きで使われます。
その胸鎖乳突筋は、目線よりも低い位置でスマートフォンを操作していたり、本を読んでいたり、頭を下げてうつむいた姿勢で過ごすことで前方に引っ張られて過緊張状態になりカチコチになってしまいます。
その結果、より頭が前に引っ張られやすくなりストレートネックのリスクが高まるほか、首の前側の凝り・痛み、肩凝りの悪化、顔まわりのたるみなど美容面にも悪影響を及ぼすことが考えられます。さらに、この下向きの姿勢で喉のまわりが圧迫されると、呼吸が浅くなって副交感神経の働きが悪くなり、自律神経のバランスにまで影響を及ぼす可能性があるのです。
そこで今回は、凝りを放っておかれがちな首の前側の筋肉をストレッチする方法をご紹介します。起床後や就寝前のベッドの上でもできるので、ぜひ参考にしてみてください。
枕を半分に折って使う首前側ストレッチ
今回ご紹介するストレッチは枕を使用します(クッションでの代用も可)ので、ご準備をお願いします。
枕の置き方は首の後ろに半分に折った枕を横向きにして置きます。枕のカーブを使って、首のうしろに自然なアーチが出るように姿勢を整えましょう。呼吸が苦しいようであれば高さを調整します。
<やり方>
1)仰向けになり、ひざを立てる。半分に折った枕は首の下にセットしましょう
2)あごを突き出し、頭を脱力させる。体の重みを使って首の後ろを枕に預けたら5~10呼吸程度リラックス
3)2)のあごを突き出した姿勢のまま、顔を右側に向ける。首の前・横にも心地良い伸びを感じましょう
4)反対側も同様に行う
ポイント
首は痛めやすい部位なので動きはとにかくゆっくり。痛みが強い場合は、無理におこなわないように!反動は使わず、丁寧にストレッチをしていきましょう。
AUTHOR
高木沙織
ヨガインストラクター。「美」と「健康」には密接な関係があることから、インナービューティー・アウタービューティーの両方からアプローチ。ヨガインストラクターとしては、骨盤ヨガや産前産後ヨガ、筋膜リリースヨガ、体幹トレーニングに特化したクラスなどボディメイクをサポートし、野菜や果物、雑穀に関する資格も複数所有。“スーパーフード”においては難関のスーパーフードエキスパートの資格を持つ。ボディメイクや食に関する記事執筆・イベントをおこない、多角的なサポートを得意とする。2018~2019年にはヨガの2大イベントである『yoga fest』『YOGA JAPAN』でのクラスも担当。
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