ゴーヤは常温保存すると数日で傷んでしまう…正しい保存方法は?冷凍してもいい?管理栄養士が解説
炒めてもシャキッと瑞々しく、芯のある苦味がおいしい「ゴーヤー」ですが、そのまま常温でおいておくと数日で傷んでしまいます。そんな性質から、せっかく買ったのに食べられなかったという経験をした方は多いのではないでしょうか。ゴーヤーの保存にはちょっとしたポイントがあります。今回は、ゴーヤーのおいしさを長持ちさせる正しい保存方法について、管理栄養士が解説します。
常温なら1日、冷凍保存で最大1ヶ月
収穫後に追熟して食味がよくなるメロンやトマトと違って、ゴーヤーは収穫後にはどんどん劣化する性質を持ちます。常温でおく場合には、購入後1日以内で調理しましょう。ただ、冷蔵保存、ひと工夫をすることで保存期間を2日〜1ヶ月間程伸ばすことが可能です。
数日〜1週間以内なら「冷蔵保存」
購入してから数日以内で調理をする場合は、新聞紙に包んで野菜室に保存しましょう。
4日以上おく場合は、下処理をしましょう。手順はこちらです。
1)縦半分に切る
2)スプーンで綿と種を取り除く
3)一つずつラップでくるみ、切り口を下にして野菜室で保管
それ以上おく場合は縦半分に切り綿と種をスプーンで取って1つずつラップをして野菜室で保管します。ゴーヤーは綿と種から傷んでいきます。取り除くことで、1週間程度持たせることができます。
1週間以上なら「冷凍保存」で
ゴーヤーは95%以上が水分で、乾燥に弱いのが特徴。そのため、1週間以上の保管には冷凍保存が適しています。冷凍保存の手順を紹介します。
1)中の綿と種を取り除き、輪切りか薄切りにする
2)ボウルに入れ、塩を小さじ1〜2程度を優しくもみこむ
3)15分後、出てきた水分をキッチンペーパーで拭き取る
4)冷凍用保存袋に入れて、空気を抜いて冷凍する
こうすることで1ヶ月程度の保存が可能です。消費が追いつかない場合などに、活用してみてくださいね。
冷凍したゴーヤーの解凍方法
冷凍保存したゴーヤーをおいしく食べる方法について、紹介します。
チャンプルーなど炒め物にする場合は、解凍は不要です。そのままフライパンに入れ、調理をしましょう。おひたしやマリネにする場合は自然解凍で大丈夫。ぎゅっと絞り、水分を切るだけでそのまま味付けをすると、程よい苦味を感じながら食べていただけます。
苦味がどうも苦手という方は、数分間下茹でをしましょう。ゴーヤーの苦味成分のモモルデシンは水溶性なので、茹でこぼすことで苦味を軽減することが可能です。
まとめ
ハウス栽培や品種改良などにより、今や全国で買えるようになったゴーヤーはビタミンCが豊富で、およそ1/2本(150g)で1日分の摂取量に相当します。ゴーヤーのビタミンCは加熱に強い特徴があり、紫外線や猛暑で続くからだをダメージから守る強い味方になります。
ゴーヤーの保存方法を知っておくと、まとめ買いも可能なので、普段とは違うレシピに挑戦する機会にもなりそうですね。これを機に、新たなゴーヤーのおいしさを開拓してみてはいかがでしょうか。
参考資料:
・農林水産省 aff 20年07月号おいしさをもっと長持ちさせる「夏野菜&果物の保存術」
AUTHOR
瑞樹
⼤学を卒業後、⼤⽇本印刷グループ⼊社。社員⾷堂運営、従業員の健康管理事業、特定保健指導。その後、レシピアプリを提供するIT系ベンチャー企業に⼊社し、栄養⾷事指導、記事執筆サービス企画など。現在は管理栄養士・琉球料理伝承人として、食・栄養に関する執筆やメディア出演、伝統料理の伝承・普及活動を行う。
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