トマトは冷やしすぎるとNG?冷凍保存で何ヶ月もつ?管理栄養士が教えるトマトを美味しく保存する方法
赤く染まったトマトはみずみずしく、料理に鮮やかな彩りを添えてくれます。和洋中とさまざまな料理に使われ食卓に欠かせないトマトですが、正しい保存方法はご存知でしょうか? この記事ではトマトをおいしく長持ちさせる保存方法や保存期間などについて詳しく解説いたします。
常温で保存する場合
トマトを常温で保存する場合は、ひとつずつ新聞紙やキッチンペーパーでくるみ、肉厚で傷みにくいヘタ側を下にして一日の気温差があまりない冷暗所で保存します(適温:15°C〜25℃)。
トマトは冷やしすぎると甘味が弱くなるため涼しい季節は常温での保存もよいですが、気温が高すぎると傷んでしまうため、室温の高くなる5月から9月は野菜室に入れての保存がおすすめです。
トマトがまだ青い場合は、ヘタを下にして常温で保存して追熟させましょう。夏なら一晩で真っ赤なトマトになります。
冷蔵で保存する場合(保存期間:7日から10日)
ヘタ側を下にして1個ずつ新聞紙やキッチンペーパーで包み、ポリ袋に入れて重ならないように野菜室で保存します。夏野菜は寒さに弱いため、キッチンペーパーで包むことで美味しさを保つことができます。
また、ポリ袋の口をしっかりと閉じることでトマトの熟れ過ぎを防ぎ、同時にトマトから出るエチレンガスによって他の野菜が熟しすぎるのを防いでくれます。
冷凍で保存する場合(保存期間:2カ月)
トマトやミニトマトはヘタ付きのまま丸ごと冷凍用保存袋に入れたり、一つずつラップに包んだりして冷凍します。
トマトは冷凍すると食感が失われてしまうため生食はおすすめできませんが、パスタソースやスープなど調理に使う場合に冷凍トマトは重宝します。
また、ざく切りやトマトソースに加工してから冷凍すると、解凍した時に調理の手間もなく時短にもなります。
調理済みトマトを保存する際は、冷凍用保存袋に入れ平たくならして空気を抜いた状態で保存しましょう。こうしておくと、調理の際に使いたい分だけを取り出すことができ便利です。
解凍方法は丸ごとの場合、5分ほど室温に置いておくと半解凍の状態となりそのまま切ることができます。また、皮をむきたい場合も、凍ったまま水にさらせば皮がきれいにむけます。
トマトソースやスープなど加熱調理をするときは、凍ったまま入れることで解凍の手間が省けるだけでなく、冷凍により細胞が壊れているため煮崩れしやすく料理の時間も短縮できます。
まとめ:トマトの正しい保存方法
トマトの正しい保存方法や保存期間についてご紹介いたしました。トマトは追熟が必要な場合や寒さに弱く保存に工夫がいるため、今回ご紹介した方法を参考にしていただければと思います。
【参考資料】
AUTHOR
津端奈緒美
管理栄養士/ライター。大学卒業後、病院の管理栄養士として栄養指導などに従事しながら社会人学生として修士課程を修了し、現在は博士課程を履修中。ライターとして栄養や健康に関する分野で科学的根拠に基づいた記事やコラムを執筆している。
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