ミニトマトのヘタの部分に黒ずみが…食べられる?管理栄養士の回答は
お弁当の彩りやサラダに大活躍する食材ミニトマト。手軽に食べられる一方で「ヘタの部分が黒ずんでいたけど、食べられるのかな?」と疑問に感じたことがある方も多いでしょう。この記事では、ミニトマトのヘタ部分が黒くなる原因や、食べられるかどうかの見分け方などについて詳しく解説していきます。
ミニトマトのヘタが黒くなる原因とは?食べてもOK?
ヘタが黒くなっている場合、病気や水分不足などが挙げられます。生育状態によってはヘタの跡が黒くなる場合もありますが、食べても問題ありません。
ただし、カビによって黒くなっている場合は要注意です。カビかどうかの判断は難しいかもしれませんが、カビであった場合は果肉も変色していたりブヨブヨしていたりすることが多くなります。ヘタ部分の黒ずみ以外に、違和感がある場合は食べないほうがよいでしょう。
新鮮でおいしいミニトマトを選ぶには?
ヘタの色は、ミニトマトの鮮度を見極めるうえでも重要なポイントです。ヘタの特徴を含め、新鮮でおいしいミニトマトの選び方は以下のとおりです。
●ヘタがきれいな緑で、切り口が変色していないもの
●ヘタの周りが少し緑色で、他は均一に赤色のもの
●丸い形でハリがあり、ずっしりと重いもの
ヘタが枯れていたり変色したりしているものは、収穫から時間が経っている証拠です。色が薄かったりツヤがなかったりするトマトは、完熟していないもしくは鮮度が落ちている可能性があります。同じ品種であれば、重みがあるものを選びましょう。
ミニトマトを長持ちさせる保存方法
ミニトマトをより長く新鮮な状態で楽しむために、正しい保存方法を知っておきましょう。
冷蔵保存のコツ
完熟したミニトマトは、ビニール袋や保存容器などに入れて冷蔵庫の野菜室で保存しましょう。雑菌の繁殖防止のため、ヘタは取り除きます。洗わずに保存したほうがミニトマトが傷みにくくなりますが、洗った場合には水気をしっかりと拭き取ってから保存しましょう。冷蔵保存した場合の日持ちは、1週間程度です。
緑の未熟なミニトマトは常温に置いておき、赤く熟したら冷蔵保存します。
冷凍保存のコツ
ミニトマトは冷凍保存も可能です。生食には向きませんが、スープやソースなどの加熱調理に使うにはとても便利でおすすめです。
まずはヘタを取りよく洗い、水気を拭き取りましょう。冷凍用保存袋に重ならないように入れ、なるべく空気を抜くようにして封をし、冷凍庫へ入れます。冷凍保存の日持ちは、約2ヶ月です。
料理に使用する際は、そのまま加熱してOKです。皮をむきたい場合は凍ったまま水にさらせばきれいにむけます。
まとめ
ミニトマトのヘタ部分が黒くなってしまう原因には病気や水分不足がありますが、他の部分に問題がなければ食べても問題ありません。しかし、カビによって黒くなっている場合には注意が必要であるため、黒ずみ以外にも異変がないか十分確認しましょう。カビが原因で黒くなっているときは、果肉にも異変が出ている可能性があります。基本的に、新鮮なトマトのヘタはきれいな緑色です。トマトを食べる際にはヘタの色に加え、果肉の色やツヤ、重さなどをもとに新鮮で美味しいトマトを選び、適切に保存しましょう。
<参考文献>
AUTHOR
鈴木亜子
管理栄養士/ライター。大学卒業後、主に医療機関に勤務。チーム医療の一端を担い、生活習慣病などさまざまな疾患の栄養管理に取り組む。得意分野は糖尿病で、療養指導や透析予防、重症化予防などを担当した経験も。現在は豊富な栄養相談経験を活かし、ウェルネス関連の記事執筆および監修に携わる。
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