「歳のせい、だから仕方ない」と思うなかれ!専門医が指摘する〈夜間頻尿の意外な原因〉と改善策

 「歳のせい、だから仕方ない」と思うなかれ!専門医が指摘する〈夜間頻尿の意外な原因〉と改善策
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尿意を感じて、夜に何度も起きてしまう人がいます。夜中1回以上起きる状態は「夜間頻尿」。その主な原因は、メンタルの不安や加齢と言われています。でも実は「デスクワーク」が原因になっている場合もあるんです!泌尿器科専門医師・伊勢呂哲也さん監修の書籍「尿もれ・頻尿・夜間頻尿 尿トラブルの治し方」(Gakken)からご紹介します。

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夜間頻尿を引き起こす、3つの原因

まずは、夜間頻尿を引き起こす3つの原因を知っておきましょう。

①夜間の尿量が増えている

睡眠中の排尿を減らすホルモンの分泌が、加齢によって衰えています。また、水分の摂り過ぎやむくみが原因にも。

②膀胱に尿が溜められない

過活動膀胱などで膀胱の柔軟性が失われ、尿量が少ないのに、尿意を感じて起床してしまいます。

③眠りが浅くなる

睡眠障害などが原因で眠りが浅くなると、尿意のせいで目覚めたと錯覚。何度もトイレに行くうち、ますます尿を溜められない状態に。

夜間頻尿は、主にシニア世代の起こる現象です。ですが、働き盛りの世代、とくに「デスクワーク」の人は要注意!

足のむくみが、夜間には尿になる!

デスクワークやドライバーは、長時間座り続けることで、骨盤底筋が衰えやすくなります。また同時に、血管を圧迫し血流が悪化。夕方になると「足がむくむ」と感じる人も多いのが、その証拠です。

じつは、そのむくみこそが「夜間頻尿」の原因に!

下肢(特に膝下)のむくみ=水分と血液の保持。この状態で、夜、横になると、下肢に溜まった水分と血液が、上半身に戻ってきます。その水分を排出しようと、脳から排尿サインが出るため、結果「夜間頻尿」で目が覚めてしまうのです。

寝る前に、足のむくみをしっかり取る!

普段から下半身がむくみやすく、すでに夜間頻尿があるなら、就寝前にむくみをとることで、中途覚醒はかなり改善できます。まずは、以下のケアを試してみましょう

・デスクワーク中も1時間に1回は休憩する

・夕食後のカフェイン摂取を控える

・夕方、30分のウォーキング

・ふくらはぎのマッサージ

・弾性ストッキングでむくみを取る

夜間頻尿が続くと、睡眠の質が低下し、さらにはメンタルまで不安定になってしまいます。その原因を突き詰めていくと、まさかワークスタイルにたどり着くなんて! 加齢で少しだけ不自由になっていく自分の体は、その分、知識を蓄えて、しっかりメンテナンスしていきたいものです。

尿トラブル
『尿もれ・頻尿・夜間頻尿 尿トラブルの治し方』(伊勢呂哲也・監修/Gakken・刊)

教えてくれたのは…伊勢呂哲也先生
医療法人インテグレス 理事長、大宮エヴァグリーンクリニック 理事長・院長、東京泌尿器科クリニック上野/池袋消化器内科・泌尿器科クリニック/新橋消化器内科・泌尿器科クリニック 理事長。書籍『尿もれ・頻尿・夜間頻尿 尿トラブルの治し方』(Gakken・刊)を監修。

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ヨガジャーナルオンライン編集部

ヨガジャーナルオンライン編集部

ストレスフルな現代人に「ヨガ的な解決」を提案するライフスタイル&ニュースメディア。"心地よい"自己や他者、社会とつながることをヨガの本質と捉え、自分らしさを見つけるための心身メンテナンスなどウェルビーイングを実現するための情報を発信。



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