玉ねぎを切ったら一部が茶色に…食べても大丈夫?管理栄養士が回答
入手しやすくどんな料理にも使える万能野菜の玉ねぎ。常備しているという方も多い玉ねぎですが、使おうとしてカットしたら一部が茶色くなっていたという経験はありませんか?この記事では、中が茶色くなっている玉ねぎが食べられるのかどうかについて解説します。加えて、新鮮な玉ねぎの見分け方や適切な保存方法についても紹介しますので、参考にしてください。
【結論】中が茶色い玉ねぎは食べないほうがよい
カットした玉ねぎの中に茶色くなっている部分がある場合、傷んでいると考えたほうがよいかもしれません。
茶色い部分を取り除けば食べられますが、変色部分が広範囲である場合はやめておいたほうが無難です。
また、茶色くなった部分を取り除いたとはいえ、他の部分がブヨブヨしていたりぬめりがあったりした場合も食べるのをやめましょう。悪臭がしたりカビが生えていたりするものは、当然ながら食べられません。
新鮮な玉ねぎの特徴と適切な保存方法
料理に使おうとした玉ねぎが傷んでいて使えなかった……という状況を防ぐためには、新鮮な玉ねぎを選んで適切に保存することが重要です。
鮮度のよい玉ねぎの特徴
新鮮な玉ねぎを選ぶためには、以下の点に着目してみましょう。
●重みがある
●外皮が乾いていてツヤがある
●根が伸びていない
また、可能なら確認しておきたいのが玉ねぎの頭の部分(先端)です。この部分が軟らかいものは中が傷んでいる可能性が高いため、避けるようにしましょう。
玉ねぎの保存方法
玉ねぎは常温保存できます。一つひとつ新聞紙で包み、日光の当たらない風通しのよい場所で保管しましょう。そのままネットに入れて吊るして保存することも可能です。
春先に出回るみずみずしい新玉ねぎは、あまり日持ちしません。冷蔵庫の野菜室に保存して2〜3日、遅くても1週間以内に食べ切りましょう。
玉ねぎは冷凍保存も可能です。みじん切りやスライスなど、使いやすい形にカットしてから冷凍しましょう。冷凍した玉ねぎは、解凍せずにそのまま加熱調理に使用できます。
まだ食べられる玉ねぎを有効活用する方法
生でも食べられる玉ねぎですが、茶色くなった部分を取り除いて食べる場合は加熱して食べたほうが安心です。
新鮮であるとはいえない玉ねぎは、スープや煮込み料理に使用しましょう。
例えば、スライスした玉ねぎをバターで飴色になるまで炒めて作るオニオンスープは、玉ねぎの甘さが楽しめる一品です。ベーコンやトマト、じゃがいもなどを加えてアレンジしてもよいでしょう。
定番のカレーや肉じゃが、ハッシュドビーフなどもおすすめです。じっくり煮込んだ玉ねぎは、料理の味わいを引き立ててくれます。
まとめ
外見に問題がなくても、中が茶色くなっている玉ねぎは傷んでいると考えてよいでしょう。茶色い部分が多くない場合は取り除けば食べられます。しかし、茶色くなっている部分が多くを占めている場合は全体的に傷みかけている証拠であるため、廃棄したほうが無難でしょう。傷んだ玉ねぎを入手しないためには、玉ねぎの重さや外皮のツヤ、根、先端の特徴を見極めることが重要です。さらに保存のポイントを押さえれば、万能野菜玉ねぎを無駄なく活用できるでしょう。
【参考文献】
農経新聞社|改訂10版 野菜と果物の品目ガイド|たまねぎ
AUTHOR
鈴木亜子
管理栄養士/ライター。大学卒業後、主に医療機関に勤務。チーム医療の一端を担い、生活習慣病などさまざまな疾患の栄養管理に取り組む。得意分野は糖尿病で、療養指導や透析予防、重症化予防などを担当した経験も。現在は豊富な栄養相談経験を活かし、ウェルネス関連の記事執筆および監修に携わる。
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