ピーマンを冷蔵庫に入れておいたらしわしわに…食べても大丈夫?管理栄養士が回答
まとめ買いしたピーマンが、冷蔵庫の中でしわしわになってしまった経験のある方も多いでしょう。この記事では「捨てるのはもったいないけれど、これって食べられる?」「食べられそうだけれど、傷んでいない?」など、しわしわになったピーマンに関する情報をお伝えします。新鮮なピーマンの選び方や適切な保存方法などについても解説しますので、ぜひ参考にしてください。
しわしわのピーマンは食べても大丈夫?
結論からいうと、多少しわが出ている状態のピーマンは食べても問題ありません。ピーマンにしわができる原因は、果肉の水分が失われたことによるものです。しわしわのピーマンは新鮮であるとは言えませんが、しわができているというだけでは食べても差し支えないといえるでしょう。
ただし、しわ以外にカビが生えていたりブヨブヨしていたり、ドロドロして酸っぱい臭いがしていたりする場合は傷んでいる証拠です。このようなピーマンは、速やかに廃棄すべきです。
なおピーマンは生でも食べられる野菜ですが、しわしわのピーマンを生で食べることに抵抗がある場合は、炒め物や焼き物など加熱して食べると良いでしょう。
新鮮なピーマンの見分け方
新鮮なピーマンは、果肉からヘタまで鮮やかで濃い緑色です。果肉にはハリとツヤ、適度な弾力があるほか、ずっしりとした重みがあることも新鮮でみずみずしいピーマンの特徴として挙げられます。
ピーマンの適切な保存方法
しわができたピーマンは食べられるとはいえ、なるべく新鮮なまま長く保存して美味しく食べたいですよね。ここでは、ピーマンを長持ちさせるための適切な保存方法について解説します。
冷蔵保存の場合
一般的な保存方法は冷蔵庫での保存です。冷蔵保存の場合は、キッチンペーパーで3〜4個ずつ包んでからポリ袋などに入れ、野菜室で保存しましょう。この方法で保存した場合の保存期間は2週間程度です。
なお、緑のピーマンが熟した赤ピーマンは、緑ピーマンほど長く持ちません。同じように冷蔵庫で保存した場合でも緑のピーマンよりも傷みが早いため、1週間を目安に食べ切るようにしましょう。
冷凍保存の場合
ピーマンは冷凍保存も可能です。なるべく長期間保存するなら、カットせずに丸ごと冷凍用保存袋に入れて保存しましょう。カットした場合の日持ちは1ヶ月程度ですが、丸ごと保存すれば約2ヶ月保存可能なうえ、美味しく保存できます。
また、室温に5分程度置いておけばカットできるくらいに解凍できるため、忙しい時間帯でも手軽に使用できる点もうれしいポイントです。
まとめ
ピーマンがしわしわになるのは鮮度が落ちている証拠ですが、食べられないわけではありません。ただし、しわと同時に黒ずみがあったりカビが生えていたり、嫌な臭いを発していたりした場合は食べずに廃棄しましょう。ピーマンの鮮度を保ちつつ、なるべく長期間保存するためには、ベストな方法で保存することが大切です。たくさん手に入った際には、冷蔵保存と冷凍保存を使い分けて美味しさを長持ちさせましょう。
【参考文献】
AUTHOR
鈴木亜子
管理栄養士/ライター。大学卒業後、主に医療機関に勤務。チーム医療の一端を担い、生活習慣病などさまざまな疾患の栄養管理に取り組む。得意分野は糖尿病で、療養指導や透析予防、重症化予防などを担当した経験も。現在は豊富な栄養相談経験を活かし、ウェルネス関連の記事執筆および監修に携わる。
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