〈食事でできる髪の老化対策〉いつまでも若々しい髪でいたい!美髪のために摂るべき栄養素と食事のコツ

 〈食事でできる髪の老化対策〉いつまでも若々しい髪でいたい!美髪のために摂るべき栄養素と食事のコツ
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藤倉詩織
藤倉詩織
2024-06-17

40代、50代と年齢を重ねるにつれ、「髪」の悩みが増えてきます。美しさを保ちたい女性にとって、髪は重要なパーツのひとつ。しかし、加齢とともに髪は細くなり、ツヤを失いがちです。そんな年齢による髪質の変化に対し、体の内側からはどのようにケアすればよいのでしょうか。今回は、髪の健康のために積極的に取り入れたい栄養素と食事のポイントについてご紹介します。

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加齢による女性の髪の変化の原因は?

加齢による髪質の変化には、「エストロゲン」が大きく関わっていると考えられています。女性の体では、卵巣から「エストロゲン」という女性ホルモンが分泌されていますが、一般的に、40代ごろからその分泌量が減り始めます。

エストロゲンの分泌量が減ると、1つの毛穴から生える髪の毛の本数が減ったり、髪の毛そのものが細くなったりするのです。これにより、髪はパサつきやコシのなさが目立つようになります。

髪のためにできる食事でのアプローチ

髪 栄養
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「加齢による髪の悩みを解決したい!」と思ったとき、みなさんはどのような対策から始めますか?髪型を変えたり、髪質に合うヘアケアを試したりなど、外部からのアプローチをまずは思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。

しかし、髪の健康は食事からも影響を受けるため、食生活の改善も重要です。食事面では、髪の土台になる栄養素や、頭皮や髪の環境を整えるのに役立つ栄養素を意識して取り入れるのがおすすめです。

たんぱく質

髪はたんぱく質からできています。たんぱく質が不足すると、髪質が低下したり、抜け毛が増えたりする可能性があります。たんぱく質は肉・魚・大豆製品・卵・乳製品などに多く含まれています。

亜鉛

亜鉛はたんぱく質の合成に関わる栄養素です。髪の土台であるたんぱく質や健やかな頭皮環境を作るには、亜鉛の存在が欠かせません。亜鉛は牡蠣や高野豆腐、牛肩ロースなどに含まれています。

鉄は、貧血を予防する栄養素として有名ですよね。貧血になると、頭皮に酸素が行きわたらず、抜け毛の原因となったり、健康な髪の毛が作られにくくなったりします。鉄は、レバーやカツオ、小松菜、がんもどきなどに多く含まれるので、ぜひ食事に取り入れてみましょう。

髪によい食事のポイント

残念ながら、「これさえ食べればエストロゲンが増える」「薄毛や白髪を治せる」などといった、特定の食べ物はありません。健康な髪を保つ食事のポイントとしては、特定の食べ物だけに頼るのではなく、栄養バランスの取れた献立を選ぶことが大切です。

無理のある食事制限や偏った食生活は、抜け毛や髪のパサつきなどの原因になりえるため、避けるようにしましょう。さらに、脂っこい食べ物を摂りすぎないことも重要です。脂質の多い食べ物は、頭皮の皮脂の分泌を増やし、頭皮環境を悪くする原因に。頭皮が荒れていると、生えてくる髪の毛のハリやコシ、ツヤが失われやすくなります。

まとめ

加齢による髪の衰えには、外部からの適切なヘアケアや頭皮ケアも大切ですが、同時に、体の内側からアプローチすることもおすすめします。髪や頭皮によいとされる栄養素や食習慣を取り入れることで、加齢による髪の悩みをできる限り軽減し、美しい髪を保ちましょう。

【参考文献】

・公益社団法人日本毛髪科学協会,毛髪と頭皮を知る
・女性の健康推進室ヘルスケアラボ,女性の病気と悩みQ&A

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AUTHOR

藤倉詩織

藤倉詩織

管理栄養士。【予防医療】にかかわりたいという思いから、大学卒業後は健診センターに就職。メタボリックシンドロームや生活習慣病の方への栄養指導・特定保健指導を経験し、現在はフリーランスの管理栄養士・ライターとして活動中。



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