〈更年期症状が深刻になる人あるある〉病院でのトラブル。あなたならどう対応する?
更年期の方に向けたサービス「よりそる」を運営する高本玲代さんが綴るコラム連載。高本さんご自身もまさに更年期世代。わかりやすい不調だけではない更年期の影響について、体験を交えてお話しいただきます。
更年期症状が深刻になる人あるある
更年期は女性ホルモンの低減に伴い出てくる症状ですが、それでも症状をほとんど感じない人から深刻になる人まで様々です。当社のサービスを使われる方のほとんどは不調を強く感じておられる方なのですが、そんな方々の特徴として「不満があってもなかなか相手に伝えられない」といった傾向があります。先日SNSでこんな投稿がありました。
「婦人科に11時に予約しました。雪が降っていたので早めに到着して待っていました。ところが後から来た方が先に呼ばれて結局自分が受診できたのが11時50分でした」
こちらを見て、自社のSNSフォロワーさんにもし自分ならどうするか?と聞いたところ、有効回答数151票の中で
①何も言わずに我慢 62%
②受付で状況確認 33%
③その他 5%
その他のコメントであったのは「自分の勘違いかなと思う」などの意見がありました。
そんな中お伝えしているのが「不満を溜めない」ことと「感じよくやりとりする」ということです。逆にサービスを提供する側からしたら、顧客が確認をしてくれたり、自分たちに不備があるのであればそこを指摘してくれる方がありがたいのです。サービス提供側から言わせれば、不満を抱えたまま黙って利用しなくなる、交流しなくなることの方がずっと辛いわけですから。
もし、状況を確認した際、嫌な顔をするようなサービスであれば使わない方が良いでしょう。どんな相手でも確認したり交渉する余地があるのです。しかし、そこで間違ってはいけないのが「相手に落ち度があるからと言って何を言ってもいいわけではない」、ということです。
仮に自分自身がこの状況であれば「もしかしたら私の勘違いかもしれないのですが、11時に予約しており、後の方が呼ばれたのですが、その方の予約が私よりも先だったのでしょうか?」と確認はします。もし向こうの手違いであれば「後がつかえているのでできるだけ早く受診できる様調整していただけませんか?」という旨は伝え、対応してもらった場合はきちんとお礼を言います。
更年期は自分が過ごしやすく生きていくための転換期。心身を整えると同時に相手を気持ちよく動かす、というスキルも大事なのです。
最近はこういった事に関するご相談も増えているため、自分が更年期を過ごしやすくするためのコミュニケーション方法などもお伝えしております。
もしご興味があれば、私の運営する「よりそる」からも情報をお受け取り下さいね。
AUTHOR
高本玲代
フェムテック起業家・社会活動家。自身のウツや更年期の経験から更年期女性のケアプロ グラム「よりそる」を立ち上げる。東京都をはじめとする自治体やポーラをはじめとする 企業向けに研修を実施。NHKをはじめメディア掲載50社以上。「がんばらない更年期」 についてYoutube「更年期アカデミー よりそる」で発信中。
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