〈プリン体クイズ〉牛肉と豚肉、どっちが多い?肉の部位によって違う?管理栄養士が解説

 〈プリン体クイズ〉牛肉と豚肉、どっちが多い?肉の部位によって違う?管理栄養士が解説
canva
中村友也
中村友也
2024-03-16

避けるべきものというイメージの強いプリン体。実は肉をはじめとした幅広い食品にも含まれており、その含有量も種類や部位によって異なることを知っていますか? この記事では、プリン体とはどういうものか、また、肉の中でも牛肉と豚肉どちらにプリン体が多いのかについて、管理栄養士目線で紹介していきます。

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プリン体とはどういうもの?

プリン体とは、細胞の核に存在する核酸を構成する主成分で、アデニンやグアニンといった成分として存在しています。この核酸という成分はほとんどの生物が持っている成分であるため、核酸を構成するプリン体もあらゆる食品に含まれています。ちなみに、プリン体は体内の代謝や細胞の増殖に必要なため、基本的に避ける必要のある成分ではありません。

プリン体は危険?

プリン体は、体内で尿酸という成分に分解され尿と一緒に排泄されるため、基本的に危険性はありません。しかし、プリン体の多い食事を続けたり、慢性的に飲酒量が多かったりすると、尿酸の排泄が滞り高尿酸血症という状態になります。高尿酸血症が続くと、尿酸が血中で結晶化し関節に痛みが出る痛風と呼ばれる病気を引き起こすため、プリン体を多く含む食品の摂取量や、飲酒量には注意が必要です。

プリン体の摂取基準

プリン体の摂取基準は、ガイドラインで1日400mg以下とされています。この基準は、プリン体の多い食品や普段の食事量に気をつけないと超えてしまう可能性があります。そのため、食品に含まれるプリン体の量を把握しておくことは高尿酸血症や痛風予防のために重要です。

牛肉と豚肉どちらのほうがプリン体が多い?

同じ肉類ですが、牛肉と豚肉はどちらのほうがプリン体が多いのでしょうか?その答えは、「牛肉の方が多い」です。しかし、実は肉の部位によってプリン体量が異なり、牛肉の方が多い部位と豚肉の方が多い部位があり、その差も僅差であるため明確には結論付けられません。ただし、平均すると牛肉の方が若干多いため、牛肉の方がプリン体が多いと言えます。また、共通している点として、牛肉、豚肉ともにレバーや腎臓などの内臓に多くのプリン体が含まれており、100gあたり200mg近く含まれているため、食べる量には注意が必要です。

牛肉に含まれている栄養素とは

牛肉は、たんぱく質や脂質を豊富に含む食品です。他にも、豚肉や鶏肉に比べて鉄や亜鉛などのミネラルも多く含んでいるため、貧血のある方などにもおすすめの食品です。

豚肉に含まれている栄養素とは

豚肉は、タンパク質や脂質のほかにも、ビタミンB群を豊富に含んでいます。その中でも、特に体内で糖質の代謝に関与するビタミンB1の含有量が多いです。

まとめ

悪者扱いされがちなプリン体の特徴と、牛肉と豚肉どちらにプリン体が多く含まれるのかについて紹介してきました。どちらもプリン体の量に大差はありませんが、内臓はプリン体を多量に含んでいます。摂取量や頻度に気をつけましょう。

プリン体とは 厚生労働省

プリン体含有量 

プリン体の基準値

肉類の栄養

ビタミンB1

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中村友也

中村友也

フリーランス管理栄養士。 私立大学の管理栄養士養成課程を卒業後、新卒で高度急性病院で栄養管理、栄養指導に従事。栄養指導件数は300件以上。その後独立しフリーランスへ。 現在は管理栄養士としての知識や経験を活かし、ライターとして健康、栄養ジャンルの記事を執筆。 また、自身の体験を元にしたブログの運営やコミュニティの代表も務めている。



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