【体が硬くてガチガチの人に効果あり!】開脚が楽になる「目からうろこの」3つのほぐしポイント
特に専門的な知識がなくとも、筋肉が硬いと体も硬そうなイメージは皆さん持っているのではないでしょうか。実際、筋肉が伸びないことで関節の動きは悪くなりますし、柔軟性を取り戻すためにはストレッチやトレーニングなどが必要です。また、一見効果の薄そうなちょっとした揉みほぐしだけでも、筋肉をゆるめることができます。手軽にできるものなので、ぜひお試しください!
ちょこっと解剖学
体を動かしている筋肉は、基本的にはイラストのように骨と骨にくっついており、実際に大きく伸び縮みをするのは真ん中のあたりです。骨にくっついている端っこ部分は硬くなっており、あまり伸び縮みはしません。
例えばアキレス腱はかかとの骨にくっついており、筋肉の端っこなのであまり伸び縮みしません(アキレス腱伸ばしという運動も、実際に伸びているのはふくらはぎの筋肉です)。
一般的なストレッチは、このよく伸びる筋肉の真ん中あたりをターゲットにしています。
ただ、今回はこの伸びないはずの端っこ部分の揉みほぐしを行うことで、開脚前屈に変化を出していきたいと思います。
せっかくなので先に一度、開脚前屈をしておいてください。そして、これから紹介する内容を片方の脚だけ実践してから、もう一度開脚前屈をしてみましょう(写真や動画も今回は片脚だけ行っています)。右と左で大きく違いを感じたら成功です!
①恥骨
最初のポイントは、恥骨です。開脚=脚を開くためには、内転筋という筋肉の柔軟性が必要になります。この内転筋、実は5つの筋肉の総称で、働きの似ている5つの筋肉をまとめて内転筋と呼んでいます。大事なのは、これらの筋肉の端っこが、恥骨のあたりに集中しているということ。簡単に言うと、恥骨のあたりに刺激を加えることで、内転筋自体をゆるませることができるのです。
・写真のような座り方をしてから、軽く自分の恥骨を指でつかむようにします。
・指で恥骨をつかんだまま、ゆっくり膝を20回ほどゆらします。
・その後、恥骨全体をまんべんなくグリグリと指で圧を加えてください。痛くない程度でよいです。
②座骨
次は、座骨です。座骨には、ハムストリングという筋肉の端っこがくっついています。このハムストリングもいくつかの筋肉の総称なのですが、いずれも座骨にくっついています。恥骨の時と同様に、ちょっとした動きや刺激を与えることで、ハムストリングをゆるませていきます。
・写真のように座骨(お尻の骨)を押さえたまま、軽く上半身を揺らしましょう。20回程度でよいです。
・続いて、ほぐしへ。そのまま立って指でぐりぐりと座骨に圧を加えるのもよいですし、床に座って片方ずつ座骨を支点にお尻で円を描くように動くのも効果的。テニスボールにお尻を載せて動くのもよいです。
③鷲足(がそく)
最後は、鷲足です。骨の名前ではありません。膝小僧の下の内側に、少しくぼんでいるところがあります。ここには、先ほど出てきた内転筋やハムストリングの一部を含め、いくつかの筋肉の終点が集まっていて、このポイントを鷲足といいます。膝の曲げ伸ばしや、脚を開いたり閉じたりといった動作にも間接的に影響します。
・膝を曲げて座り、手の親指で鷲足のあたりをおさえます。
・おさえたまま、膝の曲げ伸ばしを20回ほどしていきましょう。膝を伸ばしきるというより、ぶらぶらと揺らすイメージです。
・その後、動きを止めて親指でぐりぐりと刺激を加えていきます。
①~③を終えたら、開脚前屈を再度行ってみましょう。少しほぐしたり刺激を加えるだけでも、やりやすさが変わってくると思います。ストレッチ、筋トレ、様々な方法がありますが、体を動かすことを楽しみながら行っていただくのが何よりです!
AUTHOR
本田雄介
体ガチガチのアラフォーヨガ初心者から、ヨガインストラクターを目指す。インドでRYT200〜500修了。早稲田大学人間科学部スポーツ科学科卒業。外資系アパレル企業勤務時、ワークライフバランス・グロースマインドセット等の学びに触れ、働き方や生き方を見つめ直すきっかけに。ヨガの持つ心身への幅広い効果も知り、現場発信に携わりたいと思い立つ。YMCメディカルトレーナーズスクール所属。Instagram:@honhon180
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