知らずに多く摂取?飲料のカフェイン含有量の表示と危険性|カフェインの過剰摂取を防ぐには?
日常的に飲用している緑茶飲料等には、原材料由来のカフェインが含まれています。カフェインを過剰に摂取すると、めまいや心拍数の増加、震えなどの健康被害を及ぼす恐れがあります。 カフェイン表示のない商品も多く販売されており、消費者が意図せずにカフェインを多量に摂取してしまう危険性は否定できません。 本記事ではカフェインの表示やカフェインの過剰摂取を防ぐために気をつけるべきことをお伝えします。
飲料のカフェインに関する相談
全国の消費者生活センターなどには、以下のような飲料のカフェインに対する相談が寄せられています。
●カフェインゼロの商品なのに、表示を見ると少し含まれているように見え、分かりづらい。
●中学生の子どもがコーヒー飲料で急性カフェイン中毒になった。含有量が高い商品については、含有量を表示すべきではないか。
カフェイン含量の商品表示は義務ではないため、カフェイン表示のない商品も多く販売されているのが現状です。
悪影響のないカフェイン摂取量は?
それでは、1日にどれぐらいの量のカフェインを摂取してもよいのでしょうか。
カフェインの感受性は個人差が大きいです。そのため、一日当たりの摂取許容量等は決められていませんが、国際機関などはカフェイン摂取に対する注意喚起を行っています。
海外のリスク評価や管理機関による、悪影響のない1日当たりのカフェイン最大摂取量は以下のとおりです。
●健康な成人:400mg(欧州食品安全機構より)
●妊婦:200~300mg(世界保健機構、欧州食品安全機構、カナダ保健省より)
●授乳中の女性:200mg(欧州食品安全機構より)
●健康な子ども及び青少年:2.5mg~3mg/kg 体重(年齢によって異なる)(欧州食品安全機構、カナダ保健省より)
カフェインの過剰摂取を避ける方法
カフェインの過剰摂取による不調を感じたら、カフェインを減らすことが重要です。カフェインの過剰摂取を防ぐには、以下の方法を試してみてください。
カフェインレスやカフェインゼロの商品に置き換える
カフェインの過剰摂取による身体の不調を感じたら、カフェインレスやカフェインゼロの商品に置き換えてみましょう。
茶系飲料32銘柄の100g当たりのカフェイン含有量を調査した結果、カフェインゼロの2銘柄を除くすべての銘柄にカフェインが含まれていました。そのため、カフェインゼロの商品を選ぶことでカフェインの摂取量を減らすことができます。
調査結果によると、カフェインレスの銘柄は他の銘柄よりカフェイン含有量が多いものもありました。しかし、意識的にカフェインレスの商品を選ぶことによって、過剰摂取のリスクを減らせるでしょう。
商品表示やウェブサイトでカフェイン含有量を確認する
カフェインの摂取量を減らすには、商品のカフェイン含有量を知らなければなりません。まずは商品表示のカフェイン含有量を確認してみましょう。
商品表示がない場合でも、販売者等のウェブサイトではカフェインについて記載されていることがあります。そのため、ウェブサイトも確認したり、販売者等に問い合わせて、商品の含有量を知ることが大切です。
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ヨガジャーナルオンライン編集部
ストレスフルな現代人に「ヨガ的な解決」を提案するライフスタイル&ニュースメディア。"心地よい"自己や他者、社会とつながることをヨガの本質と捉え、自分らしさを見つけるための心身メンテナンスなどウェルビーイングを実現するための情報を発信。
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