睡眠コーチ・角谷リョウさんが教える、コーヒーを飲むベストタイミング|朝イチコーヒーはOK?NG?
朝、目覚めたらまずは1杯のコーヒーから一日をスタートさせる人も多いでしょう。コーヒーには体に良いポリフェノール、クロロゲン酸が含まれており、一日4杯程度までならさまざまな病気のリスクを下げることがわかっています。 しかし、「飲むタイミングが大事」とスリープコーチの角谷さんは言います。そこでコーヒーを上手に目覚めに使う3つのポイントを教えていただきました。
ポイント1:朝イチのコーヒーは起きて1時間以上経ってから
「人は目覚めるとストレスに抵抗したり、体内でエネルギーを作り出すコルチゾールというホルモンが分泌します。コルチゾールは1時間くらいかけて上昇し続け、ピークに達するとその後、下降していきます。コーヒーはコルチゾールを活性化させる効果があるものの、寝起きのコーヒーを習慣化してしまうことは自発的にコルチゾールを分泌する能力を低下させてしまいます。ですから、寝起きのコーヒーはコルチゾールが低下するタイミング、起きて1時間以上経ってからがベスト。仕事の前に飲めば、午前中のパフォーマンスは上がるでしょう」(角谷さん)
ポイント2:ランチ後や午後の眠気対策にコーヒーを活用
午前中、しっかり働いたものの昼食を食べたら午後は眠気が襲い、一気にパフォーマンスが落ちるなんてことはありませんか?そこで、午後もコーヒーを飲みたい場合のベストタイミングを角谷さんに解説してもらいましょう。
「午後は午前中の疲れとランチ後の満腹感で眠気を強く感じる方が少なくありません。そこで午後の2時から4時の覚醒が低下するタイミングでコーヒーを飲むことでコルチゾールを活性化させる効果があります」(角谷さん)
ポイント3:夕方以降はノンカフェインのデカフェ
「仕事が終わり、夕食後のほっとした時間にもう一杯コーヒーを飲みたくなる方もいるでしょう。しかし、午後に飲んだコーヒーのカフェイン効果は6~8時間持続するのでそこへさらにカフェインを摂取してしまっては睡眠の質を下げてしまいます。できれば飲まないことをおすすめしますが、どうしても飲みたい方はデカフェ(ノンカフェイン)のコーヒーにしましょう」(角谷さん)
コーヒーは味もさることながら香りにも癒し効果があり、私たちをほっとさせてくれます。しかし、飲みすぎは禁物。飲む時間と種類(カフェイン入り、無し)を上手に工夫して毎日の活力にしたいですね。
プロフィール:角谷リョウさん
スリープコーチ/LIFREE 株式会社共同創業者
NTTドコモ、サイバーエージェント、損保ジャパンなどの大手企業をはじめ、計120社、累計6万5000人の睡眠改善をサポートしてきた上級睡眠健康指導士。日本サウナ学会学会員。著書『エグゼクティブを見せられる体にするトレーナーは密室で何を教えているのか』(ダイヤモンド社刊)、『鍛えていないと稼げません──身体づくりで生産性をあげよう』(WAVE出版)。最新著書は『働くあなたの快眠地図』(フォレスト出版)。
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ヨガジャーナルオンライン編集部
ストレスフルな現代人に「ヨガ的な解決」を提案するライフスタイル&ニュースメディア。"心地よい"自己や他者、社会とつながることをヨガの本質と捉え、自分らしさを見つけるための心身メンテナンスなどウェルビーイングを実現するための情報を発信。
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