メンタルヘルスを高める『ソーシャルサポート』を得るためのコツとは?臨床心理士が解説

 メンタルヘルスを高める『ソーシャルサポート』を得るためのコツとは?臨床心理士が解説
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南 舞
南 舞
2024-01-12
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ソーシャル・サポートを受けやすくするコツとは?

あいさつを欠かさない

『そんなこと?』と思う人もいるかもしれませんが、あいさつも大切なコミュニケーションです。日頃からあいさつをして関わりを持っておくと、相手と信頼関係を築くのに役立ちますし、いざという時にサポートを受けられる可能性も高まります。

頼ることを習慣化する

ソーシャル・サポートを受ける機会が少ない人は、人に頼ることが苦手という特徴があります。そういった人の話を聞いていると、『このくらいのことを頼んだら迷惑なのではないか』とか『よほどのことがないと人に頼ってはいけない』など、サポートを受けることへのハードルが高く、それによって人に頼る経験が少なくなっている印象を受けます。最初は抵抗があるかもしれませんが、例えば『これ貸して』とか『これ取って』という程度の頼み事から少しずつ慣らしてみてください。経験を積むことにより、頼ることへのハードルも少しずつ下がっていくはずです。

自分もサポートする

サポートを受ける側でいるだけでなく、自分もサポートをするという姿勢を持つことが大切です。誰かをサポートすることで、その人が助かるということもあるけれど、自分の気持ちがポジティブになれたり、心が健やかでいられることにも役立ちます。『困った時はお互い様』という言葉がありますが、その姿勢を大事にしていけると良いですね。

つながる場所を多く持っておく

家と職場・学校が一番多くの時間を過ごすことになると思いますが、そんな場所でサポートが得られないとなると、つらいですよね。家や職場・学校以外の場所につながりを持つことによって、必要なサポートを受けられて心が元気になるといったこともあります。例えば、趣味でつながるコミュニティ、習い事の教室、お気に入りの飲食店、S N Sでの出会いなど。探してみるといろいろなつながりがあるものです。『自分にはこれだけつながっている人・場所がある』と思えると、孤独感も和らぎますし、少し気持ちが明るくなる感じがしますよね。

つながりは、心の健康の予防になる

 元気な状態の時はあまり恩恵を感じづらいかもしれないけれど、自分のことをサポートしてくれる存在がいることは、いざという時にとても心強いものです。また、サポートがたくさんあることで、心の状態が重篤化するのを防いでくれるという効果もあります。まずはできそうなことから少しずつ取り組み、つながりを作って、いざという時に備えておきましょうね。

【参考文献】

植村勝彦・高畠克子・箕口雅博・原裕視・久田満(2006)『よくわかるコミュニティ心理学』ミネルヴァ書房

細田絢・田嶌誠一(2009).『中学生におけるソーシャルサポートと自他への肯定感に関する研究』教育心理学研究,57,p309-323.

豊島彩・佐藤眞一(2013)『孤独感を媒介としたソーシャルサポートの授受と中高年者の精神的健康の関係〜UCLA孤独感尺度第3版を用いて〜』老年社会学 第35巻第1号 p29-38

斉藤 雅茂・近藤 克則・尾島俊之・平井寛(2015)『健康指標との関連からみた高齢者の社会的孤立基準の検討 -10年間のAGESコホートより-』日本公衆衛生雑誌, 62, 95-105.

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南 舞

南 舞

公認心理師 / 臨床心理士 / ヨガ講師 中学生の時に心理カウンセラーを志す。大学、大学院でカウンセリングを学び、2018年には国家資格「公認心理師」を取得。現在は学校や企業にてカウンセラーとして活動中。ヨガとの出会いは学生時代。カラダが自由になっていく感覚への心地よさ、周りと比べず自分と向き合っていくヨガの姿勢に、カウンセリングの考え方と近いものを感じヨガの道へ。専門である臨床心理学(心理カウンセリング )・ヨガ・ウェルネスの3つの軸から、ウェルビーイング(幸福感)高めたり、もともと心の中に備わっているリソース(強み・できていること)を引き出していくお手伝いをしていきたいと日々活動中。



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