紫がかっているブロッコリー食べても大丈夫?おいしいブロッコリーの特徴・見分け方を管理栄養士が解説
和食・洋食・中華、どんなジャンルの料理にも相性の良いブロッコリー。年中スーパーに出回っていますが、10月〜3月が甘味が増して特においしい時期だと言われています。そんなブロッコリーですが、おいしい見分け方をご存じでしょうか?
おいしいブロッコリーの特徴とは?
スーパーでブロッコリーを選ぶ際、どこに着目すればいいのでしょうか?
①蕾が締まっているもの
ブロッコリーは「花蕾(からい)」という小さな蕾がたくさん集まってできています。この蕾が密集し、固く締まっているものは新鮮でおいしい証拠です。一方、花蕾が黄色くなり開きかけているものは、鮮度が落ちて栄養価も下がっている状態です。
②紫がかっているもの
寒い時期に出回るブロッコリーの中には、花蕾が紫がかっているものがあります。これは寒さから身を守るため、アントシアニンという色素を作っているから。鮮やかな緑色ではなく紫色をしているブロッコリーは色が悪いと思われがちですが、実は甘味が増している証拠なのです。店頭で紫がかっているものを見つけたら迷わず選ぶようにしましょう。
③茎の切り口にス(空洞)がないもの
ブロッコリーの茎の断面を見るとスが入っている場合があります。雨が多かったり肥料をやりすぎると、急激に成長してそのひずみでスができてしまうそう。スが入ったものは問題なく食べることができますが、皮が厚く、筋張っている可能性があります。
ブロッコリーの栄養を逃さず食べるには?
ブロッコリーはたんぱく質やビタミンACE、鉄、葉酸など、野菜の中でもトップクラスの栄養素を含んでいます。しかし、熱湯でゆでるとビタミンCを始めとした水溶性のビタミンは流れ出てしまいます。そこでおすすめなのが少量の水を加えた蒸し煮する方法です。
ブロッコリーのペペロンチーノ
にんにくと赤とうがらしでさっと炒めたブロッコリーをクタクタになるまで蒸し煮します。ブロッコリーをじっくりと加熱すると、驚くほどの甘さに。特有の青臭さも気にならなくなり、ブロッコリー1株をペロッと食べてしまいますよ。
オリーブ油や粉チーズを足してパスタのソースにしたり、チーズやハムと一緒にサンドイッチの具にしてもおいしいですよ。ぜひ試してみてくださいね。
<材料(4人分)>
ブロッコリー 1株(400g程度)
にんにく 1かけ
赤とうがらし(輪切り) 1/2本
オリーブ油 大さじ1〜2
粉チーズ 大さじ2〜
塩 適量
粗びき黒こしょう 適量
<手順>
①ブロッコリーは小房に分ける。茎は皮を厚めに削ぎ落とし、一口大に切る。にんにくはみじん切りにする。
②フライパンにオリーブ油、にんにく、赤とうがらしを中火に熱し、香りが立ったらブロッコリー、水150ml(分量外)を加えて蓋をし、20分ほど蒸し煮する。
※途中で水がなくなったら足してください。
③ブロッコリーがヘラで潰れるくらいくたくたに柔らかくなったら、全体を潰す。
④粉チーズ、塩、粗びき黒こしょうで味を調える。
<参考元>
新・野菜の便利帳 おいしい編 坂本利隆監修
AUTHOR
和田 梓
管理栄養士。これまでヘルスケアIT企業にて、ダイエット・糖尿病・IBD・CKDなど、幅広い悩みに向けたレシピ開発を100件以上行う。その他、記事執筆、WEBページの企画・編集、保健指導などに従事。ハーブやスパイスを使った創作家庭料理が得意。
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