【前屈がやりづらい人必見】もも裏以外に硬い場所とは?注目すべき部位と簡単ストレッチ法
体が硬くて前屈に苦手意識を持つ人は多いかもしれません。前屈ができるようになるためには太ももの裏の柔軟性を高めるだけではなく、それ以外の体の動きや柔軟性を向上させることもポイントです。今回は前屈をやりやすくするための、太ももの裏以外の場所のストレッチをご紹介します。
前屈で太ももの裏以外に意識したいこと
体が硬くて前屈が苦手…という方の中には「太ももの柔軟性があれば前屈ができるようになる」と考えているケースが多いですが、実は太もも以外のパーツを意識することも大切です。そのパーツとは、
股関節
前屈をする時、股関節を使って上半身を曲げることが大切なポイントです。股関節を動かさずに腰だけを曲げようとすると腰椎に負担がかかって腰を痛める原因になってしまいます。膝を胸に引き寄せる時と同じ股関節の動き(股関節の屈曲)をして上半身を倒すと、腰に負担をかけずに前屈がやりやすくなります。
背中
背中のコリやバキバキ感といった背中の硬さも前屈のしづらさの原因です。背中の硬さが和らぐと上半身を倒しやすくなり、余計な力みなく前屈をすることができます。背中は運動不足や姿勢の悪さなどが原因で硬くなったり疲れがたまりやすい部分なので、ストレッチで背中をほぐすことは大切です。
スムーズに前屈できるようになるストレッチ
ここからはスムーズに前屈ができるようになるために意識したい股関節と背中をほぐすストレッチ法をそれぞれご紹介します。
股関節の仰向けストレッチ
<やり方>
1)仰向けになり、息を吐きながら両膝を抱きかかえ、太ももをできるだけお腹に近づける
2)息を吸いながら手をゆるめて太ももをお腹から遠ざける
呼吸に合わせてこの動きを繰り返し、股関節を屈曲させる動きに慣れていきましょう
背中ストレッチ①
<やり方>
1)四つ這いになり、手は肩の真下について肩幅に開き、膝は腰の真下について腰幅に広げる
2)息を吐きながら両手で床をしっかり押しながら背中を丸めていく。顎を引いて目線を太ももの間に向ける
3)次に、息を吐きながら背中を少しずつ反らせ、胸を引き上げ目線を前方か少し斜め上に向ける
これらの動きを繰り返します。呼吸に合わせて背骨をなめらかに動かし、背中まわりの筋肉を緩めていましょう
背中ストレッチ②
<やり方>
1)あぐらで座り、右手を左膝の上に、左手を後ろにつき、息を吐きながら上半身を左へねじる。呼吸を数回繰り返ながらねじった姿勢をキープ
2)息を吸いながら上半身を正面に戻す
3)反対側も同様にねじり、数呼吸キープ
4)左右へのねじりを何度かくり返す
前屈をする時…
前屈をする時、無理に脚をまっすぐに伸ばし続ける必要はありません。股関節を動かして上半身を曲げること、背中を緩めることを優先させましょう。
立位
両足を揃えて立ち、必要なだけ膝を曲げて股関節の動きを意識しながら上半身を倒し、お腹を太ももの上に近づける。背中がゆるんだ状態で前屈をキープ。膝を伸ばすともも裏が伸びるので、無理のない程度に膝の曲げ具合を調節する。
座位
両脚を伸ばして座り、必要なだけ膝を曲げる。股関節の屈曲を意識して立位の時と同じように、お腹を太ももに近づけるようにして上半身を倒す。
AUTHOR
吉田加代子
オーストラリア・ブリスベン在住、東京都出身。日本とオーストラリアでの会社員生活を経て、2012年よりオーストラリアでヨガ講師としての活動を開始。ハタヨガやリストラティブヨガクラスの他、音響楽器シンギング・リン®を使ったサウンドセラピーも提供。ヨガや音の効果を活かして、クライアントの心身の健康をサポートしている。
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