【新米】土鍋じゃなくても大丈夫!ステンレス鍋でお米をふっくら美味しく炊く裏ワザ
新米の季節、一年で一番お米のおいしい季節がやってきました。今回は、土鍋やご飯鍋がないご家庭でも、ガスコンロとステンレス鍋を使い、お米をおいしく炊く方法ついてお伝えします。
電気炊飯器より早い?ガスの場合の炊飯時間
電気炊飯器は、炊飯器にセットしてから炊きあがりまで通常40~60分程度かかります。早炊き機能の場合は20~40分程ですが、早炊きは通常の工程を短縮し炊きあがるまでの時間を短くした機能なため、味にばらつきが出たり冷めると固くなりやすい傾向があります。それに対しガスと鍋を使った炊き方は、火をつけてから蒸らしを含めても25~30分程度で炊きあがります。
※お米の種類や炊き方により差があります。
かまどご飯やガスで炊いたご飯はなぜ美味しいの?
かまどご飯やガス炊きがなぜ美味しいと言われているのでしょうか。その理由は「直火焚き」。ガスの火力はとても強く、ガスの火が鍋を包み込むように加熱するため短時間で沸騰することができます。そのため、うまみ成分をお米に閉じ込めたまま対流を起こし、お米ひと粒ひと粒にムラなく均等に熱が伝わり、芯までふっくらと焚き上げることができます。また、ガスの強い炎によりお米のデンプンの糊化(こか)により粘りや甘みを引き出すことがでるのが特徴です。
土鍋やホーロー、ご飯専用のご飯鍋などは蓋も重くしっかりとお米に圧をかけることでよりふっくらとしたお米を炊くことができますが、蓋の軽い本体が薄いステンレス鍋でもガスを使うと比較的おいしいお米を炊くことができます。
ステンレス鍋を使ったお米(新米)の炊き方
ガスで炊くお米は、土鍋や炊飯専用の鍋が主流ですが、今回は土鍋や炊飯鍋がないご家庭でもガスコンロとステンレス鍋を使い、お米をおいしく炊く方法ついてお伝えします。
|材料
新米…450g(約3合)
水 …540g (新米1:水1.2)
蓋つきステンレス鍋
※蓋は空気穴の空いていないもの
※鍋は大きすぎず小さすぎず、横長よりは縦長、口があまり広すぎない鍋がおすすめです。
|作り方
1.新米450gを洗い、水540gに浸し、1時間ほど冷蔵庫で浸水させる。
※冷たい水でしっかり浸水させることで、炊きあがりの粘りやうまみを引き出すことができます。浸水時間が足りない場合は、冷水を30~50g程増やしてください。
2. 浸水させた米と水をそのままステンレス鍋に入れ蓋をする。
3. 火をつけ、鍋底からはみ出ないくらいの中火~強火で沸騰させる。
※鍋が小さすぎると吹きこぼす原因となりますので、ご注意ください。
4. 鍋の蓋から蒸気が出てきたら、極弱火にして12分。
※この時に蓋は開けずにそのまま火の調整だけしてください。(鍋の圧を逃がすことになってしまい、ふっくらとしたお米が炊けにくくなります。)
5. 12分経ったら、火を止め、蓋は開けずにそのまま蒸らし12分。
6. 12分経ったらここで初めて蓋を開け、しゃもじで天地返し(注1)をしてできあがり。
※天地返し…はじめにしゃもじを十字に入れ、底と上を良く混ぜあわせること。
「3」から沸騰まで5~6分、炊き時間12分、蒸らし時間12分でちょうど30分でおいしい新米が炊きあがります。
初めての方は、火加減と吹きこぼさないようにすることが難しく感じてしまうかもしれませんが、そこさえうまくできればとても美味しいお米を炊くことができます。
鍋によって火加減や水加減も少しずつ違ってきますので、微調整しながらおいしい新米をぜひ炊いてみてください。
AUTHOR
半田葉子
バウエル腸セラピスト/vegan菓子 [ 素果子|sugashi ] 店主 幼い頃から環境問題に興味を持つ。20代に心身のバランスを崩したことをきっかけに「からだに入れる選択」「免疫力」「心と身体のバランス」「出す力」の大切さに気づき、自然生活に活かせる食や腸を学びはじめる。会社員、自身のカフェでの菜食調理、地方veganカフェの立ち上げやメニュー提供、海外のオーガニック事情調査、腸講師などを経て、「からだ想いのお菓子を」とオンラインストア [ 素果子|sugashi ] を始動。お菓子作りを続ける傍ら、 長年のマクロビオティック生活と自身の経験や知識を活かし、個人の体質改善カウンセリング・腸マッサージの施術を行っている。InstagramID:kurashinotane_
- SHARE:
- X(旧twitter)
- LINE
- noteで書く