お酢は冷蔵庫に入れる?入れない?正しいお酢の保存方法とは|管理栄養士がわかりやすく解説
お酢といえば、日本の食卓においては定番の調味料のひとつです。ですが、酢をキッチンのどこが保存に一番適しているか、知っていますか?調味料の保存に詳しい管理栄養士が解説します
そもそもお酢とは?
現在、日本で手に入る酢は主に2種類あります。米や大麦を使用した穀物酢と果実酢です。実はお酢は塩と並ぶ人類最古の調味料とされており、世界各国でさまざまな酢がつくられています。
今回は日本で一般的に使用されている穀物酢と穀物酢を使用した調味料について、話を進めていきます。
お酢の効果とは?
糖尿病予防
酢が含まれる食事をとることで、胃から腸への消化速度が遅くなります。ゆえに、血液中の血糖値の急激な上昇を緩和する効果があると研究でわかり期待されています。
高血圧予防
お酢は1日15ml〜30mlを毎日摂取することで、血圧が低下するということがわかっています。さらに、酢は塩を含まない調味料であり、塩分摂取を控えることができます。日本の食事は意識をしないと知らずに高塩分の食事になるため、1日1品酢を使用した料理に変更すると、減塩できます。
酢の正しい保存とは?
体に良い効果がある酢ですが、効果を無駄にしないためにも、しっかり正しい保存方法で品質の良い状態を保ちましょう。
お酢は発酵食品であり、殺菌力の強い調味料のため、台所の下などの冷暗所の保存が最適です。
温度や光の加減で酢の色が濃くなってしまいます。賞味期限内のものであれば問題なく使用することができます。
賞味期限がもし切れてしまったら?
定期的に使用していても、家族構成が少人数の家庭や、1人暮らしの方は酢があまってしまうこともあります。そのような時は、お掃除に活用してみましょう。ガラスの食器の汚れを落とすのに、塩と酢で磨くと綺麗になります。
冷蔵庫に必要なお酢もある?
酢の保存に適した場所は、冷暗所です。ですが、ポン酢など果汁の入った酢などは冷暗所ではなく「冷蔵庫」への保存が必要になります。同じ酢の調味料ではありますが、さまざまな食材が含まれているためです。この調味料はどちらかな?と不安になる場合は、パッケージに保存温度が記載されていますので、必ず確認しましょう。
管理栄養士からのアドバイス
発酵食品のためお酢は腐ることがありません。ですが、調理する際に開封を繰り返すうちに中に菌が入り込み、沈殿物が出てしまうケースもあります。使用することは可能ですが、賞味期限切れ同様にお掃除用として活用することがオススメです。
〈参考〉
AUTHOR
竹内寿美恵
保育園栄養士、スポーツ栄養士、国立病院にて臨床栄養を経験。さまざまな経験を積む中で、ストレスの軽減をし、心身共に幸せな生き方をしたいと心に決める。 そのために『食×栄養×ヨガ』を組み合わせたホリスティックな知識をより深く学ぼうとインドネシア、バリ島にてベジタリアン、ヴィーガン、ローフード、ヨガ栄養学の留学をする。 現在は栄養カウンセリング、ヨガインストラクターなどフリーランスの管理栄養士として活動。
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