【パイナップル】舌がピリピリする原因と対処法は?おいしいパイナップルの見分け方を管理栄養士が解説
ジューシーで甘酸っぱい果汁が魅力的なパイナップル。比較的安価で、スーパーやコンビニでも手に入りやすい為、日常的に食べている方もいらっしゃるのではないでしょうか?今回はパイナップルの栄養とおいしいパイナップルの見極め方をご紹介します。
残暑の今こそおすすめ?パイナップルの栄養とは
パイナップルは輸入のものも多く年中手に入りますが、国産のものは6〜9月がおいしい季節。パイナップルにはビタミンB1、ビタミンC、クエン酸などを含んでおり、疲労回復や美肌作りにおすすめの果物です。また、たんぱく質分解酵素の一種であるブロメラインを含んでいることが特徴。酢豚にパイナップルが入っているものがありますよね。これはパイナップルのブロメラインが豚肉のたんぱく質を分解してやわらかくしてくれるためなのです。
ちなみにブロメラインは肉をやわらかくするだけでなく、胃液の分泌を促し消化を助けてくれる効果も。残暑で胃腸が疲れている今こそ、おすすめの果物なのです。
舌がピリピリする原因とは?
パイナップルを食べて、口の中がピリピリしたことがある方はいらっしゃいませんか?実はこれもブロメラインが原因なのです。
舌の表面はたんぱく質の膜で覆われています。しかしパイナップルを食べると、ブロメラインがそのたんぱく質の膜を分解して、舌が剥き出しになり、刺激を感じてしまうのです。ただ、しばらくすると自然にたんぱく質の膜は元通りになるので、ご安心を。
このブロメラインは熱に弱く60℃以上で変性して効果がなくなると言われています。その為、パイナップルを食べた時のヒリつきが気になる時は、電子レンジで1分~2分軽く加熱して食べるのがおすすめ。また完熟したパイナップルの方がヒリつきにくいと言われているので、完熟したものを選ぶのも一つの手です。
おいしいパイナップルの選び方とは
パイナップルの糖分は下に溜まるので、下ぶくれしているパイナップルは糖度が高くておいしいと言われています。またお尻の方が甘いので、丸ごと1個をカットして食べるときは、お尻の方を最後に食べた方が甘さを感じやすくなります。カットしたものを選ぶ時は、濃い黄色で、ツヤがあるものを選びましょう。
尚、パイナップルは追熟しないのでご注意を。基本的に店頭で売られているものは十分に熟したものなので、買ってきたら寝かせずになるべく早く食べ切るようにしてくださいね。
<参考元>
『からだにおいしいフルーツの便利帳』(高橋書店)
『からだのための食材大全』(NHK出版)
AUTHOR
和田 梓
管理栄養士。これまでヘルスケアIT企業にて、ダイエット・糖尿病・IBD・CKDなど、幅広い悩みに向けたレシピ開発を100件以上行う。その他、記事執筆、WEBページの企画・編集、保健指導などに従事。ハーブやスパイスを使った創作家庭料理が得意。
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