【オクラ】切ってからゆでるとおいしさ半減?味や食感が変わるゆで方のポイント|管理栄養士が解説
ネバネバ、プチプチとした食感がおいしいオクラ。食欲が落ちたこの時期、麺や丼にのせて食べるとおいしいですよね。そんなオクラはゆで方次第で味や食感が大きく変わることをご存知ですか?
夏バテの時こそおすすめ オクラの栄養について
7〜9月が旬のオクラはちょうど今が食べ頃。店頭でもよく見ますよね。
オクラの粘りの正体はペクチン。水溶性食物繊維の一種で、血糖値の急上昇を緩やかにしたり、コレステロールの吸収を和らげてくれる働きがあります。
それ以外にも、βカロテン、葉酸、カルシウム、カリウムなどを含んでおり、オクラはとても栄養価の高い野菜。夏バテで食事量を沢山食べれない時は、オクラを麺類に添えたり、刻んで豆腐の上にのせてみてはいかがでしょうか?
ゆで方によって食感が変わる? おいしいオクラのゆで方とは
意外に知られていないのがオクラの正しいゆで方。ヘタやガクの部分を切ってからゆでていませんか?切ってからゆでるとオクラの中に湯が入り込んで水っぽくなってしまいます。今回はおいしさを保つゆで方をご紹介します。
①ガクを一周ぐるりと剥く
オクラはヘタやガクの部分は食べられないと思っていませんか?オクラは基本的に全て食べることができます。ただガクの出っ張っている部分は硬いので、りんごを剥くように包丁で一周ぐるりと剥きます。オクラの先端など、黒ずんでいる部分があっても、切らずにゆでてから切りましょう。
②塩を振りかけ、板ずりをする
オクラの産毛が気になる場合は、塩をふってまな板の上で板ずりをします。
③好みに合わせてゆで時間を調節
オクラはゆで時間で食感が大きく変わります。オクラのポリポリとした食感を楽しみたい場合は、沸騰した湯で1分を目安にさっとゆでます。少し硬いかなと感じる程度でざるにあげ、色よく仕上げるために氷水もしくは冷水につけて、急冷します。
一方、オクラのトロトロとした粘りを楽しみたい場合は、沸騰した湯で2分程度を目安にゆでましょう。皮まで火が通ると、皮の食感より粘りが際立ち、トロトロとした食感が楽しめますよ。
尚、冷凍して保存する場合は、硬めにゆでるのがおすすめ。輪切りにしてジップ付き袋に入れて冷凍をすると、麺類や丼、納豆や汁物など、幅広く使えて便利ですよ。
<参考元>
『からだにおいしい 野菜の便利帳』板木利隆監修(高橋書店)
AUTHOR
和田 梓
管理栄養士。これまでヘルスケアIT企業にて、ダイエット・糖尿病・IBD・CKDなど、幅広い悩みに向けたレシピ開発を100件以上行う。その他、記事執筆、WEBページの企画・編集、保健指導などに従事。ハーブやスパイスを使った創作家庭料理が得意。
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