【りんご病】子供の病気と思いがちだけど大人も感染する?注意すべき症状と予防策|医師が解説
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りんご病は、子どもの間で流行するウイルス感染症の一つです。発症すると両頬が赤くなるのが特徴ですが、一般的には軽い症状のみが現れて自然に回復していきます。しかし、大人になってかかると強い症状が現れやすく、特に妊娠初期にかかると流産のリスクが高くなることが分かっています。 そこで今回は、りんご病の注意すべき症状や予防対策について詳しく解説します。
りんご病にかかるとどんな症状が現れる?
りんご病は、ヒトパルボウイルスB19というウイルスによって引き起こされる感染症です。0~9歳までの子どもに多く見られ、保育園や小学校など集団生活の場で流行することも少なくありません。
まずはりんご病にかかるとどのような症状が現れるのか詳しく見てみましょう。
一般的なりんご病の症状
りんご病にかかると微熱、のどの痛み、鼻水などの軽い風邪症状が現れます。通常の風邪と見分けがつきませんが、これらの状が現れてから一週間ほどすると両頬に赤い発疹が現れ、手、脚、背中、胸などに広がっていくのが特徴です。発疹は一週間程度で自然に消えますが、一度消えた発疹が再発することもあります。
一般的には症状は軽く、後遺症などを残すことはないとされています。
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大人がりんご病にかかるとどうなる?
大人がりんご病にかかるとウイルスに対する免疫力が強く生じるため、重い症状が現れやすくなります。具体的には、強い関節痛や頭痛などの症状が現れ、ひどい場合には関節の痛みによって歩行が困難になるケースも少なくありません。
また、妊娠初期にりんご病にかかると胎盤を通してお腹の赤ちゃんにウイルスが感染して流産のリスクが高まることも知られています。
りんご病を予防するには?
大人がりんご病にかかると症状が重くなりやすいだけでなく、妊婦さんがかかると流産を引き起こすこともあります。りんご病を予防するにはどのようなことに注意すればよいか詳しく見てみましょう。
りんご病の感染経路と予防方法
りんご病は、発症者の咳やくしゃみのしぶきに含まれるウイルスを吸い込んでしまう「飛沫感染」、手に付着したウイルスが口や鼻などから取り込まれてしまう「接触感染」によってかかる感染症です。
りんご病の原因となるウイルスに有効なワクチンはないため、予防は手洗い、消毒、マスク着用などの基本的な感染対策となります。ウイルスはりんご病に特徴的な頬の赤い発疹が出る前の時期に多く排出されます。りんご病と診断された段階で周囲にウイルスを拡げてしまっている可能性があるため、日頃から感染対策を行うことが大切です。
妊娠中の注意点とは?
りんご病は有効なワクチンがなく、気付かないうちにかかってしまうこともあります。りんご病は1~7月頃に流行しやすく、流行時期は風邪症状がある人にはできるだけ近寄らないようにしましょう。また、頬の赤い発疹などりんご病に特徴的な症状が現れたときは速やかに医師に相談して下さい。
大人になってりんご病にかかると重症化しやすい!予防を徹底しよう
りんご病は子どもの間で流行しやすいウイルス感染症ですが、大人になってからかかることもあります。一般的にりんご病は軽度な風邪症状や頬の発疹など軽い症状のみが現れて自然に改善していきます。しかし、大人になってかかると重い症状が現れやすく、妊娠初期にかかると流産しやすくなることも報告されている感染症です。
りんご病に対する有効なワクチンはないため、感染を予防するには手洗い、消毒、マスク着用などの基本的な感染対策を行っていくしかありません。特に周囲でりんご病が流行している時期は感染対策に注意しましょう。
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