HSP(繊細さん)が涙もろいのはなぜ?原因と3つの対処法を精神科医が解説
精神科で外来を行い、6万人以上インスタやvoicyのフォロワーに対しHSP気質に関する発信、書籍刊行など幅広い分野で活動する精神科医しょうさんが、HSPやメンタルヘルスに関する身近なギモンを解説。生きづらいをラクにするためのヒントを連載形式で紹介します。
「刺激に敏感で反応しやすい」
「感受性が豊かで周囲の影響を受けやすい」
といった気質から「涙もろい、すぐに泣いてしまう」と悩んでいるHSPさんも多いです。では、そんな悩みを和らげる方法はあるのでしょうか? 今回は、HSPさんにぜひ試してほしい、3つの対策を紹介します。さっそく結論からいうと、涙もろいHSPさんにオススメの対策は次の3つです。
1 刺激的、悲観的な情報やニュースから離れるようにする
2 心を落ち着ける行動をとる
3 涙が出ることを肯定してあげる
ではどうしてこの3つがオススメの対策だと言えるのでしょうか?1つずつ深掘りしていきましょう。
1 刺激的、悲観的な情報やニュースから離れるようにする
HSPさんは刺激に敏感で影響されやすい。という事は冒頭でもお伝えしましたね。そんな中で、特に暴力的なニュースや不安をあおるようなニュースは、HSPさんにとって大きな刺激、ストレスとなりやすいです。そんな刺激やストレスに反応し、涙が出てきてしまうのですね。
そのため、このようなネガティブ情報から離れる時間を作りましょう。そうすることで、大きな刺激やストレスから自分を守ることができますよ。単純な対策かもしれませんが、HSPさんにとって効果的な対策といえるでしょう。
2 心を落ち着ける行動をとる
感受性が豊かなHSPさん、そのため感情が高ぶりやすい傾向があります。涙がでる理由の1つとして感情の高ぶりや感動が挙げられますが、感情が高ぶりやすいHSPさんは涙もろい傾向があるのです。涙がでてきたと感じたら感情の高ぶりを抑えられるように、心を落ち着ける行動を取るのもおススメです。
具体的な方法は深呼吸や瞑想です。特に深呼吸は職場やお出かけ先など場所を選ばずに、短時間でできることなので、習慣化しておくこともおススメです。このようにしっかりと心を落ち着ける対策をすることで、涙が出そうになるのを抑える事ができるはずですよ。
3 涙が出ることを肯定してあげる
これは、対処法とは言えないかもしれませんが、涙を流している自分を否定せずに肯定してあげることも大切だと思います。
「私が涙を流しているのは、身体が自分を守ろうとしてくれているからなんだ」
「涙を流すのはおかしい事じゃないし、恥ずかしい事じゃない」
というように、ポジティブに涙を流している自分を肯定してあげましょう。自分の心に余裕が生まれますし、「涙もろい自分」の肯定につながり、少しづつ悩みから個性へと変化させてあげられるはずです。
まとめ
今日は涙もろいHSPさんへ送る3つの対策のお話でした。確かに私もSNSを通してHSPさんと交流をしていると、「すぐ泣いてしまう事が恥ずかしい」「涙もろい自分が嫌だ」といった悩みを持っている方も多いです。ですが、涙もろいという事は感動や感情移入をしやすく、芸術作品をより楽しめる事ができるなどポジティブな面もあると思います。
涙もろい、すぐ泣いてしまう...そんなHSPさんの悩みが今回の対処法で少しでも解消され、ポジティブな面にも目を向けれるようになってくれると嬉しいです。これからも、少しづつHSPの理解を深めて「生きづらさ」を解消していきましょう!
AUTHOR
精神科医しょう
普段は精神科医として働きながら、InstagramやvoicyにてHSP気質に関する発信も行なってます。総フォロワー7万人以上の方々に対し、「他人軸ではなく自分軸で気楽に生きられる」をテーマに発信中。 自分軸になりたい方は是非、私の発信をのぞいてみてください♪ 書籍(https://www.amazon.co.jp/dp/4046060034)
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