カウンセリングの神様に学ぶ「結婚とは」|健やかなパートナー関係のあるべき姿とは?臨床心理士が解説

 カウンセリングの神様に学ぶ「結婚とは」|健やかなパートナー関係のあるべき姿とは?臨床心理士が解説
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南 舞
南 舞
2023-02-16
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自立した人になるために必要な5つ

パートナーとの関係を豊かなものにする【自立・独立した自分】でいるためには、どんなことが必要なのでしょうか。ロジャーズは5つの視点を述べています。

自分自身を知ること

自分の思考や感情を知り、どう付き合っていくと良いのかを考えてみましょう。

自己受容すること

自分の内側や外側で起きていることに対して、否定するのではなく自分の一部として受け入れようとしましょう。

与えられた価値観のラベルを剥がすこと

社会的にあるいは文化的に与えられた価値観(女性は献身的であるべきなど)から距離を取ってみましょう。

〜すべきに捉われないこと

偏った思考や概念に捉われず、自分の感覚を大事に選択しましょう。

成長していくということを常に意識していくこと

変化が必要な時は、自分自身に新しい視点が芽生えるチャンス。成長することを大切にしていきましょう。

関係を壊しやすいリスクがある、【役割期待】とは?

ロジャーズいわく、夫婦の関係性に危機をもたらす要因のひとつに【役割期待】の存在を挙げています。役割期待とは、他者や社会の価値観によって作られた役割を生きていくことを期待されること。例えば、妻、母、娘、ワーキングウーマンなど、私たちは様々な名前のついた役割の中で生きていますよね。こうした役割でいようとすると『〇〇であるべき』という思考が生まれやすく、自分たちが求める本来の夫婦のあり方になることを阻みがち。もし、『私は妻(夫)だから』という考えが浮かびやすく、それでネガティブな感情が生まれてくるのであれば、役割期待に操られていないかを一度考える必要があるかも。

自分の内側の声を聴く習慣を

ロジャーズは、世の中や他者が求める役割期待に忠実に生きようとするのではなく、自分自身の体や心の声に耳を傾け、『自分は夫婦関係に対してどんなことを求め、どうありたいと思っているのか』ということや、自分自身の中に起きている感情を無視せずに目をむけていくことの大切さを説いています。そうやって自分の心や体の声を聞き、それに必要な思考や行動をとっていくこと、自分の中に生まれた価値観や感情をまずは自分が受け入れていくことが、相手の価値観を大切にすることにつながっていきます。そのプロセスをなくして、健やかな夫婦関係が成り立つことは難しいと言えるでしょう。夫婦関係がうまくいかない時、まずは自分自身を振り返るということが変化のヒントになるかもしれませんね。

【参考・引用文献】
諸富祥彦 『カール・ロジャーズ 〜カウンセリングの原点〜』角川選書(2021)

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南 舞

南 舞

公認心理師 / 臨床心理士 / ヨガ講師 中学生の時に心理カウンセラーを志す。大学、大学院でカウンセリングを学び、2018年には国家資格「公認心理師」を取得。現在は学校や企業にてカウンセラーとして活動中。ヨガとの出会いは学生時代。カラダが自由になっていく感覚への心地よさ、周りと比べず自分と向き合っていくヨガの姿勢に、カウンセリングの考え方と近いものを感じヨガの道へ。専門である臨床心理学(心理カウンセリング )・ヨガ・ウェルネスの3つの軸から、ウェルビーイング(幸福感)高めたり、もともと心の中に備わっているリソース(強み・できていること)を引き出していくお手伝いをしていきたいと日々活動中。



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