更年期世代はコレステロール値に要注意!悪玉コレステロールを減らして善玉コレステロールを増やす方法
コレステロール値を改善する5つの方法
では、悪玉コレステロールの値が高くなりすぎるのを防ぐにはどうすればよいでしょうか。対策の基本は、生活のなかでできることばかりです。
①運動
運動にはさまざまな効果がありますが、コレステロール対策にも運動はおすすめです。特にウォーキングや水泳などの有酸素運動がおすすめ。1週間に合計120分間の運動、もしくは1週間に合計900kcalのエネルギーを消費する身体活動は、HDLコレステロールを増やすことがわかっています。*
*出典:Satoru Kodama et al. Effect of Aerobic Exercise Training on Serum Levels of High-Density Lipoprotein Cholesterol: A Meta-analysis. Arch Intern Med. 2007;167(10):999-1008.
コレステロールの回収係が増えれば、血管を掃除してくれるので、動脈硬化に関わるリスクは減っていきます。
②食事
コレステロールの約2割は、食事から摂取されます。コレステロールやコレステロールを増やすタイプの脂質は、肉や卵、レバーなどに多く含まれています。ただ、脂質の摂取を減らしすぎるのはよくありません。とりすぎに注意しつつ、肉よりも魚を選ぶなど、工夫して摂取するようにしましょう。ちなみに、アジやイワシ、サバ、マグロ、ブリなどの青背の魚に含まれる脂質には、コレステロール値を下げる働きがある成分が含まれています。
③睡眠
私たちが寝ている間には、成長ホルモンが分泌されています。成長ホルモンには細胞を修復する働きがあり、傷ついた血管の修復をしてくれます。また、成長ホルモンの不足は悪玉コレステロールの増加などにもつながることがわかっているため、しっかり良い睡眠をとることが大切です。
④禁煙
喫煙は、善玉コレステロールを減らしたり、体内の酸化を進めたり、動脈硬化を進行させたりと、よくない影響ばかりもたらします。喫煙している人はまずは禁煙することが、コレステロール対策の第一歩です。
⑤生活習慣の改善
①〜④のほかにも、ストレスは間接的にコレステロール値を上げる方向に働くため、ストレスをためない・解消する方法を持つ、睡眠時間確保のための生活リズムを整える、暴飲暴食しないなど、生活のなかでできることはいろいろあります。ぜひコレステロール値をきっかけに、生活習慣の見直しを考えてみてください。
AUTHOR
永田京子
株式会社ウェルネスシアター代表、ちぇぶら更年期トータルケアインストラクター 1,000名を超える女性たちの調査や医師の協力を経て “更年期対策メソッド”を研究・開発・普及。口コミで広まり、企業や医療機関など国内や海外で講演を行い述べ6万人以上が受講。2018年カナダで開催の国際更年期学会で発表。著書「女40代の体にミラクルが起こる!ちぇぶら体操(三笠書房)」、「はじめまして更年期♡(青春出版社)」。
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