【痩せおにぎり始めました】小豆おにぎりで血行促進|管理栄養士の頑張らない朝食

 【痩せおにぎり始めました】小豆おにぎりで血行促進|管理栄養士の頑張らない朝食
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石松佑梨
石松佑梨
2022-12-29

アスリート専属管理栄養士として活動する石松佑梨さんが提案する、ダイエット朝ご飯。今回は結構促進をテーマにしたおにぎり食トレです。

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痩せおにぎりを始めました。いつもの身近な食材で、すぐにできるおいしいダイエットです。
今回の痩せるしくみは"血行促進"です。

  1. おにぎりで痩せるしくみ
  2. おにぎりの具材
  3. 簡単アレンジ

では、⒈~⒊について詳しく解説していきます。

おにぎりで痩せるしくみ

私たちは寒さを感じると、血管を収縮させて血液の流れる量を少なくします。これに自律神経や女性ホルモンの乱れ、過剰なストレス、運動不足などがあると、さらに血流を悪化させます。熱産生には、血液によって細胞に届けられる酸素や栄養が必要です。そのため血行不良は冷えを招きますし、冷えはさらに血行を悪化させるという悪循環を生じてしまいます。

ここでは温めて巡らせる(=温巡)で代謝アップを目指しましょう。

痩せおにぎりの具材

紹介する"冬の痩せおにぎり"は、米に"抗酸化作用のある黒米"を使い、具に"巡りをよくする小豆"を用い、"老化予防に効く黒ゴマ"をトッピングしたものです。

痩せおにぎり
痩せおにぎり(小豆×黒ゴマ)
イラスト 石松佑梨

黒米

私たちは日々のストレスによって、体内に活性酸素を生じます。過剰な活性酸素は細胞を酸化させて、代謝を低下させてしまいます。活性酸素を取り除くためには、たとえば緑茶のカテキン、ニンニクのアリシン、鮭のアスタキサンチン、鶏ムネ肉のイミダゾールジペプチド…… というような抗酸化物質を積極的に食べることが重要です。

黒米の色はアントシアニンという抗酸化物質です。細胞の老化を防ぎ、エネルギー生産工場を元気にしてくれます。

小豆

通常、小豆を茹でるときは二度茹で(アクの多い一度目の茹で汁を捨てる)したり、アクをこまめに取り除いたりするのですが、じつはアクに多く含まれている"小豆サポニン"には血行促進作用があります。サポニンの抗酸化作用が脂質の酸化を防いで、血流をよくしてくれるのです。

また、豊富なカリウムは水分の巡りもよくしてくれます。

黒ゴマ

薬膳では、黒いものに老化予防の作用があると考えられています。たとえば黒米、昆布、海苔、黒ゴマなどです。黒ゴマは色素成分であるポリフェノールだけでなく、豊富に含まれるビタミンEやセサミンにも強い抗酸化作用があるため、血行を良くしてくれるのです。

なお、消化機能が強くない人はすりゴマを選びましょう。

アレンジ

ひどい冷え性の人には"小豆粥"もおすすめです。味噌汁などの温かい料理がない時でも、一品で体を内側から温めてくれます。いかがでしたか? 今週の痩せおにぎりは、冬のダイエットに欠かせない"アンチエイジング"でした。ぜひお試しください。

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AUTHOR

石松佑梨

石松佑梨

サッカー日本代表選手をはじめ、世界で活躍するトップアスリートたちの専属管理栄養士として従事。のべ2万人以上に提供してきた「頑張らない食トレ」を武器に、近年は企業の健康経営や地域創生も展開する。幼い頃から「おいしい」への執着心が人一倍強く、おいしく健康に食べるための「ずるい栄養学」で、誰もがおいしく食べて健康になれる社会を目指している。著書に『過去最高のコンディションが続く 最強のパーソナルカレー』(かんき出版)がある。



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