「ついつい食べすぎちゃう…」を防ぐ!簡単にわかる【おやつの適正量】とは?管理栄養士が教えます
食欲の秋。おだやかな気候のなかで、気持ちもリラックスして「おいしいおやつでも食べようかしら」などとわくわくしてしまいますよね。しかし「秋限定のおやつ」など誘惑が多く、食べ過ぎが気になるところではないでしょうか。今回はおやつの適正量や食べすぎないコツをお伝えします。
おやつの適正量とは
おやつの適正量は1日あたり200kcalが目安といわれています。大きさや材料にもよりますが、プリン1個、クッキー2〜3枚、おせんべい2〜3枚くらいが200kcalです。
おやつとは、朝昼夜の3回の食事では補えない栄養素を補ったり、気分転換や癒し、喜びになったりする存在です。
あくまで1日に摂取する栄養素の「補助的」なもの。けれど、気持ちを楽しませてくれる「こころの栄養」のような役目もあります。
そのため「砂糖や脂が気になるから」と過剰に制限する必要はありません。生活の中の楽しい時間のひとつとして、おやつを楽しみましょう。
簡単にわかる!おやつの適正量の目安とは?
おやつの適正量は200kcalですが、毎回おやつのカロリーを調べるのも大変ですよね。また、中には何カロリーかわからない商品もあります。
そんなとき、目安となるのが「てのひら」です。あなたのてのひらに乗る量のおやつが、適正量の目安となります。
たとえばシュークリームなら1個、板チョコなら半分〜2/3枚くらいが乗るでしょうか。手のひらに乗る、といってもタワーのように積まないでくださいね。
おやつの量に迷ったら、手のひらに乗る量におさめるようにしましょう。
食べ過ぎ防止!おやつを食べるときの4つのポイント
「がまんできなくて、おやつをいっぱい食べてしまう」とお悩みの方は、以下のように工夫してみましょう。食べ過ぎ防止になり、適正量を楽しめますよ。
「おやつの時間」を決める
テレビを見ながら、もしくは雑誌を読みながら、だらだらとおやつを食べてしまうことはありませんか?おやつを食べるときは時間を制限してみましょう。
時間を制限すると、おやつを食べる休憩時間とその他の時間を区切れます。メリハリをつけて、だらだらとした「ながら食べ」を防止しやすくなりますよ。
小袋や個包装のおやつを選ぶ
食べ過ぎ防止のために、小袋や個包装のおやつを選ぶのがおすすめです。
お得だからといって、大袋のおやつを購入するとついつい食べすぎてしまいます。「半分だけ食べよう」と決めていても、袋があいていると最後まで食べてしまうことがありますよね。
最初から小さなパッケージのものを選んで、食べ過ぎをストップしやすくしておきましょう。
ノンシュガーの飲み物も楽しむ
おやつを食べるときに、無糖のコーヒーや紅茶なども用意してみましょう。水分を一緒にとることで、満腹感を得られます。
ジュースや砂糖多めのコーヒー、紅茶などはそれだけでカロリーが高くなるので要注意です。無糖のものを選んで、おやつの甘味を楽しみましょう。
果物やヨーグルトなどをおやつにする
果物やヨーグルトなどをおやつにするのもおすすめです。「おやつ」と聞いて頭に思い浮かべるのはクッキーやチョコ、スナック菓子という方も多いのではないでしょうか。しかし、それらは炭水化物や脂が多く含まれており、カロリーも高めです。
果物やヨーグルトはカロリーも低いので、しっかり食べても「カロリーオーバー」になる心配があまりありません。また、果物ならビタミンや食物繊維、ヨーグルトならカルシウムなど、食事で不足しがちな栄養素も補えます。
おやつはおいしさだけでなく、わたしたちの生活に「楽しさ」や「癒し」も運んでくれる存在です。無理に「制限しなくてはいけない」と思う必要もなく「おやつを食べてしまった」と罪悪感にかられることもありません。
目安量を参考に、食欲の秋のおやつを楽しみましょう。
【参照】厚生労働省|間食のエネルギー(カロリー)
AUTHOR
なつめももこ
管理栄養士/Webライター/イラストレーター。管理栄養士として病院に7年間勤務。出産を機に「子どもとの時間を大切にしながら働くこと」を目標にフリーランスのWebライター&イラストレーターとして活動開始。現在は栄養に関する記事を執筆するほか、未経験からイラストレーターになる方法について発信している。
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